講演・登壇者のためのボイストレーニング ボイスデザイン主宰 栗本薫(くりもとかおる)さん
ボウリング用投球補助台「ころりんスライダー」のものづくり事業で「株式会社のぎす」を起ち上げました。ところが事業開始から数年後、生産を依頼していた工場の経営の悪化に巻き込まれ、ころりんスライダーが生産できない状態になりました。
その後、もともと音楽大学で声楽を専攻していたことから、講演・登壇者のためのボイストレーニングを依頼されることがあり、その経験から従来の大きな声を出す発声練習にはない、声に着目した「ボイスデザイン(https://kurimoto-kaoru.com/allmenu/vidion/?fbclid=IwAR0BEU6vOb1yt_ASXfY5hOSuVYFsla_HhQ0g5u3DiGJLrsFhUqWCM3E0KxY)」を考案。似合う服を選ぶように姿勢や言葉の置き方、発音、音量、感覚をその方に合うように選ぶ。呼吸と発音の使い方を知り、周りに「聴こえる声」に変えるボイスデザインは、キャリアと話し方の乖離を一致させ見た目やキャリアに似合う魅力的な声をコーディネートするものです。
同じ時期に起業をし、いつも栗本薫さんの行動力に刺激を受けてきました。生活のことから起業の相談まできめ細やかな対応に多くの女性に慕われ、信頼されています。そんな栗本薫さんに新しい事業についてお話をお聞きしました。
【自分らしい仕事にたどり着くまで】従来にはない、声に着目したボイストレーニングは、声楽科出身だから開発できた。
「ころりんスライダー」事業のほかに自分自身を生かした事業を確立しようと思っていました。音大の声楽科出身で、司会や講演をあちこちでさせて頂く中、ボイストレーニングの依頼も。今まで、話し方を教える教室はたくさんありましたが、「声」そのものに着目した講座が少ないと感じていました。私のところに来られる方の中には、自分の声が嫌いという人もいます。私が聴かせていただくと、とても素敵な声。発声方法を変えるだけで自分の声が好きになったと自信を持たれます。
2018年4月から本格的に「ボイスデザイン」事業をたちあげ、「声の出し方・発音の仕方」そのものを教え始めました。
声の出し方を知らない人が発声練習をすると喉を痛めるだけなんです。ボイスデザインは発声練習をしなくても相手に声が伝わる方法です。伝えると伝わったは違います。「その話し方(発声・発音)で伝わっていますか?」という部分を伝わる形になるようにお伝えしています。
【独りで立つまで】ビジネス講座やハイクラスの方のボイストレーニングを依頼されるように
新事業立上げ当初は、とにかく情報発信を必死でしました。10人しかいなかったLINE@の登録数があっという間に100人を超えました。新事業のために「栗本薫.com」サイトを作成。新しく自分の仕事をアピールし、司会や政治家などのボイストレーニングの仕事で声かけてもらえることが増えました。講師の登録サイトも活用し、橿原市の公益社団法人主催のビジネス講座に登壇もさせて頂きました。ブログにも掲載していますが、株式会社関西工務店様で社長自ら企画してくださった「お客様のテンションがだだあがりする講座(https://kurimoto-kaoru.com/profile/customer-voice/2019-02-15kansaikoumuten/https://kurimoto-kaoru.com/profile/customer-voice/2019-02-15kansaikoumuten/ボイスデザイン)」も好評でした。
【仕事の秘訣】ITを駆使して自分の行動を管理
大事にしているのは、締切を守るということです。一人でやっているので、誰も管理をしてくれる人がいないんです。自分でやろうと思えば仕事はいくらでもあり、どんどん遅くなります。ついつい色々なものに手をつけてしまうことも。
なので私は、分単位でgoogleカレンダーに自分の行動を登録しています。何時から何時は企画・計画、何時から何時は講座の資料を作るなど分単位で仕事を入れています。
一日のタイムスケジュール
6:30起床
6;30-7:30 朝食・娘を見送る
7:30-7:50 養護学校のバスまで息子を送迎
7:50-8:00 事務所や家業の手伝い
8:00-12:30 事務所 講座の資料作成
12:30-13:00 講座準備・昼食
13:00-17:00 講座・レッスン
17:00-18:00 息子帰宅にあわせて帰宅
18:00-24:00 家事・夕食
24:00 就寝
「これから何かをやってみたい」という方に伝えたいこと
講師業の人は、自分が思っているセルフイメージと実際に前に立った時に他人から見えるイメージと違うことがあります。自分の「声がキンキンしている」「声が低すぎる」など自分の声のセルフイメージを思い違いしていることで、伝わらないこともあります。その場合、講座の様子を一度ビデオとってみることをオススメしています。出来ることなら、早めに専門家の「自分のイメージとリアルが一致する」アドバイスを受けることで、あなたの伝えたい事が、よりお客様に効果的にアピールができると思います。