予防医学管理栄養士 健康妊活アドバイザー 日比野真里奈(ひびのまりな)さん
パート勤務の一方で、妊活の食事支援管理栄養士をしています。私自身が、妊活の時に妊娠したけど流産になってしまい、何がいけないのか悩んでいても相談ができない時期がありました。自分のせいだと自分を攻めることで楽になっていき、心理的に追い詰められたた経験があります。その頃、妊活に特化した食事は話題になっていましたが、信憑性がないものが多かったんです。管理栄養士という仕事上、食事には気を使っていましたが、どのように食事をとったらいいのか悩んでいました。病院に相談しても普通でいいと言われました。
そこで、自分でいろいろと調べて進めていきました。自分なりに信憑性のあるものをやっていくなかで、ガタガタだった基礎体温がよくなってきました。そうしたら妊娠・出産したんです。基本的なことですが欠食をしない。おやつをご飯のかわりにしない。などちゃんとした食事を妊産婦さんに伝えたいと思うようになりました。お子さんができないことで悩む妊産婦。あっているかどうかわからない食事に悩みすぎてしまっています。食事の重要性を感じていない人もいますが、食事が大事と思っている人は、専門家としてアドバイスができると思っています。妊活に支援になる食事のとり方をお伝えしています。
管理栄養士として、様々な施設でお仕事されてきた日比野さん。ご自身の体験から同じように妊活で悩んでいる人の力になりたいと、活動を始められました。そんな日比野さんにこの仕事にたどり着くまでの軌跡をお聞きしました。
【自分らしい仕事にたどり着くまで】
管理栄養士を目指したのは、病気にならない食事の仕方があるという予防医学について書かれた新聞をみて親、親戚、友達が病気になったときにアドバイスできると思ったからでした。病院や老人ホームで働いていましたが、現実は、予防というのからはかけ離れていて、ショックを受けました。働けば働くほど、ズレが大きくなって、仕事としてやりきれなくなってきました。病院では、生活習慣病の人が多くこんなに食事で不自由な人がいるのかということがわかりました。予防医学の必要性を感じ、自分でできないかなと思いはじめました。
自分の妊活の経験から同じように悩んでいるママたちの力になりたいと模索するように。低出生児ほど、生活習慣病のリスクが高くなるというデータがあります。一方で、女性はやせ型の人が多いんです。モデルが妊婦になった姿を真似したりしているからですね。
そこで、SNSを通じて情報発信を行ったり、妊娠した人にLINE@で3ヶ月間やり取りができるようにしました。妊娠期の栄養について的確なアドバイスを受けることができます。私も子どもが小さくても仕事が家でできるメリットがあります。妊活支援する中で、おそらくリスクを知らない方も多いと思いますが、30代の私が呼びかることで、心に響く方もいるかもしれないと思い活動しています。
【独りで立つまで】
今もパート勤務を続けています。限られた時間の中で困った人のサポートをどうしたらできるのかを考えメッセージのやり取りでフォローをするビジネスモデルを考えました。これなら子育て中でもできます。また、コラムを書く勉強をしています。家でコラムの仕事ができるようにと思っています。できたら子どもをもうひとり生みたいと思っているので、家でできる仕組み考えて実践するなかで気持ちが落ち着いてきました。
【仕事の秘訣】
無理をしないことです。悩んで答えをだしたことですが、自分の気持がのらない仕事はしない、精神誠意気持ちが傾けられる仕事しかしないようにしています。なんでもかんでも引き受けていると時間がなくなって圧迫感に疲れてしまいます。
子どもも小さいし、自分が継続するためには、自分を大事にしようと思いました。あと、人と比べないことです。比べても意味がないと思えるようになりました。
一日のタイムスケジュール
7:00 起床
7:00-8:45 身支度・子どもの準備
8:45-9:15 保育園へ送迎
9:15-13:15 パートの仕事
13:15-16:30 帰宅・お昼ごはん・コラムの執筆の仕事、家事等
16:30-19:00 保育園お迎え、夕食、子どもと遊ぶ
19:00-21:30 夕食・お風呂等
21:30 就寝
「これから何かをやってみたい」という方に伝えたいこと
自分がしたいと思っている事柄に関する場所に出向いて人に喋ってみたり、関心がありそうな人に押し付けじゃなくて、こんなことを勉強していると話をしたり、ネットワークを広げていくと何かしらにぶつかりいい方向の話が進みます。行動力があればなんとかなりますよ。