フリーランス歯科衛生士 尾上和美(おのうえかずみ)さん
フリーランスの歯科衛生士としてイベント出店やオススメの口腔ケアグッズ販売、個別相談、訪問口腔ケア、ナチュラルホワイトニングの個別相談、歯のクリーニングをイベントに出店して行っています。
口腔ケアグッズは、個別に連絡もらって物販、発送や宅配を行っています。
子育てひろばや公民館などで、歯と口の専門家として講座講師をしています。
WFC主催のいずれ働きたいママ講座の1期卒業生として、その後もOGグループの中心となって活動をしてくれている尾上さん。小さなお子さんを連れながらもいつも人のことにも一生懸命な姿に後輩たちも信頼を寄せています。いろいろな葛藤を抱えながらも自分らしい働き方を模索して進んでいく尾上さんのパワーの源をお聞きしました。
【自分らしい仕事にたどり着くまで】「フリーランスの歯科衛生士なら自分のやりたいことを叶えていける」
歯科衛生士を目指したのは、人と接するのが好きだったこと、私の関わりや笑顔でいることで、誰かが楽になるような仕事がしたいと思ったからです。口のことを学び、実際にケアをすると、感謝されることが多く、自分も嬉しい気持ちになり、口を通していろいろな家族の幸せを祈るようになりました。
結婚、出産と続き子どもが3人に。小さな子どもを抱えてガッツリ診療所で働くのは難しいと感じていましたが、歯科衛生士として働きたいと強く思うようになりました。10年以上歯科衛生士として働いた知識と体験、子育てをすることで親としての思いなどを、フリーランスの歯科衛生士ならばお伝えしていけるのではないかと思い始めました。
【独りで立つまで】「やり残したいことがある。どんな働き方でもできると知った」
子どもを生む直前まで診療所で働いていて、歯科衛生士への復帰はないだろうと思って診療所を辞めました。専業主婦として子育てに専念する中で、子育てサークルの企画運営を6年するなど活動的に動いていました。そんな時にWFCのコミカレを受講。「歯科衛生士をやりたい」「まだやり残したいことがある」「社会に還元したい」と思うようになりました。他の女性起業家との出会で、どんな働き方でもできると気づき、フリーランスでやることを決意。起業セミナーを受講したり、イベントに出店するようになりました。ところが、夫婦関係や家庭のことがゴタゴタしはじめました。そこで、コミカレ2期を受講。家族とのコミュニケーションがとれるようになりました。
少しずつ自分のペースが見え始めた時に友人に、「口腔育成」というものを教えてもらいその診療所に見学に行くことに。そこで働きたいと強く思っていたらたまたま求人をしていました。すぐに面接に行きましたが、家庭が落ち着いたら来て欲しいと言われてしまいました。ところがしばらくして「子育てを経験したスタッフがほしいから来てください」と連絡がありました。フリーでの活動を見てくれての連絡でした。先生は、「診療所で学んで、ここから羽ばたいていけ。」とフリーランスでの活動も応援してくれています。先日も講演会の講師として来てくださいました。診療所の方にも週1~3日で行くようにもなりましたが、子どものことを優先する働き方をさせてもらっています。
【仕事の秘訣】「家のことも仕事のこともオープンになんでも話すようにする」
がんばりすぎない、つめこみすぎない、家族の協力が得られるように家のことも仕事のこともオープンになんでも話して、助けて欲しいとも言える関係を築いています。子ども同伴でイベントや職場に行くこともあります。私だけでなく子どもも社会と繋がれるような場を作れるようにしています。
一日のタイムスケジュール
7:00 起床・
7:00-8:00 朝食・家事など・小学生送り出し
8:00-9:00 幼稚園、保育園に送迎・移動
9:00-13:45 仕事
13:45-15:00 お迎え・園庭で子どもと遊ぶ
15:00-15:10 保育園のお迎え・帰宅
15:10-18:00 小学生帰宅・習い事の送迎・夕食準備
18:00-20:30 夕飯・お風呂・家事
20:30 子どもたちを寝かす・就寝
「これから何かをやってみたい」という方に伝えたいこと
どんな立場でも状況でも人の役に立つことができますよ。小さな子どもを3人抱えた状況で何もできないと思っていたけど、やってみたらできました。成長させてもらえまたし、喜びがありました。ちょっとずつやってきたことが無駄でなかったと感じています。しんどいことも先輩方がいろいろ知恵を出してくださり乗り越えてこれました。今では、子育てに悩んだことを先輩として話せるようになりました。少しは社会の役に立てたのかなと思っています。WFCのように周りにサポート体制があるので、上手に頼って、サポートを受けて乗り越えてください。