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森野ゆかり

デザイナー

デザインは楽しい、誰かのことを思いながらする作業は楽しい!〜フリーデザイナー・森野ゆかりさん

「BLOOMメンバーへのインタビュー企画」今年のインタビュアーは池内詠子。フリーアナウンサー・司会者として様々なジャンルの方々にインタビューをしてきた私、キャリアコンサルタントとしても多くの方々に話を聴いてきた。そんな私が、働く女性たちに仕事の話はもちろん、生き方、家族、心の声、夢、リアルな本音に迫ってみる。


デザインは楽しい、誰かのことを思いながらする作業は楽しい!〜フリーデザイナー・森野ゆかりさん

今回のインタビューは森野ゆかりさん、bloom会員たちは彼女のことを「もりー」と呼んでいる。もりーは「奈良GARA 奈良のデザイナに栄光を!」において2019年、2020年と2年連続優勝しているデザイナーだ。

昨年の夏、自分の仕事の在り方、働き方を考える機会があり、12月に決意!以来、在宅でデザインを請負い、子どもたちの成長を見ながら働いている。

第42回 フリーデザイナー・「おかおえや」主宰 森野ゆかりさん

もりーは静岡県富士市で生まれた。お兄ちゃんが二人、子どもの頃から絵を描くのが好きだった(やはり!)

お父さんが、趣味でトランペットを、二人のお兄ちゃんたちもそれぞれがアルトサックス、トロンボーンをしていたこともあり、もりーも中学で吹奏楽部に入り、ホルンを演奏していた。

高校でも吹奏楽部に所属。中・高時代は、意外にもあまり絵は描いていなかったそうだ。おじいちゃんの影響もあり、高校時代は相撲にハマっていた。ちょうど若貴フィーバーの頃。寺尾関(現井筒親方)の大ファン、テレビ中継が見たいがために急いで帰宅していたという。力士の足を見るだけで、名前を言い当てることができたんだそう。

オープンキャンパスで行った静岡の大学に憧れ、短大の日本文化学科に入学。ブラジルの方が多く暮らす静岡県浜松市の、在日外国人の医療問題、在日外国人と地元の自治体との関わりについてフィールドワークで探り、それを論文にしたことが評価され3年で大学に編入。当時は時事問題が好きで、論文を書くことも好き、ジャーナリストになりたいと思っていた。ところがある日、「そうだ、自分は子どもの頃、絵を描くのが好きだった!」ということを思い出し、雑誌編集者になりたいと考えるようになった。

デジタルグラフィックを学ぶため、大学に通いながらダブルスクールで専門学校で学んだ。

卒業後、就職はしなかった・・・なぜ?それは心の中でデザイナーになると決めていたからだ。デザイナーになるためには、東京に行かなければならない、それにはお金がかかる、もうこれ以上ご両親に甘えるわけにはいかない・・・半年間アルバイトでお金を貯めた。

いざ!東京へ!

半年後、友人を誘い、いざ東京へ!

東京に行って、1週間後!デザインスクールの先生から、ある会社でデザイナーを探しているとの知らせが飛びこんだ!博報堂の子会社“博報堂アイ・スタジオ”で仕事を始めた。

そこで5年にわたり、某企業の会員サイトの企画デザインや、某家電メーカーの販促サイトのデザインなどホームページやサイトを制作する仕事に携わった。

月島で一人暮らしを始め、休みになるとプチ一人旅を楽しんだ。鬼怒川、小笠原諸島、高野山、鳴門・・・そう、そして、奈良にも一人旅で来ていた。

運命の出会い

旅は楽しい!旅に出ると元気になった。

沖縄に出かけた時のことだ。那覇から与論島に移動する船の中である男性を見かけた。「真っ黒い格好の人がいるな。でっかいカメラ持ってるな。」与論島の民俗村でその男性を再び見かけ、声をかけた。「でっかいカメラ持ってますね。」「沖縄の名護に住んでるから、名護に来ることがあったら連絡ちょうだい。」

沖縄に戻ったもりーは彼に連絡し、沖縄を案内してもらった。5年働く中で徐々に増大していた“旅先に住むことへの憧れ”、ここでマックスになった。

「沖縄に住むことにしたので、仕事を辞めます!」

名護に彼と住み始めた。一日のほとんどを絵を描いて過ごし、バイクの中型免許を取得し、島内のあちこちをバイクで廻った。

半年過ぎた頃、季節は冬。彼が東京に戻ることになった。二人で1台のバイクに載せられるだけの荷物を載せて、東京までのバイクの旅が始まった。

 

途中、彼の実家である奈良に立ち寄ったり、写真を撮ったり、スケッチをし、喧嘩すれば現地で別行動し、そんなバイクの旅。約1ヶ月後、東京に戻った。

以前の会社に声をかけ、フリーのデザイナーとして働き始めた。

その後、彼が奈良の実家に戻ることになり、二人は結婚した。もりー29歳、パソコンさえあればどこでだって仕事はできると思った。

結婚、奈良へ

奈良に来てからも、以前いた会社からの仕事依頼を受け、デザインの仕事をした。休みになるとバイクであちこち出かけていた。

5年後、男の子が誕生。仕事をする時間がなくなった・・・そしてお断りしているうちに仕事の発注も来なくなった・・・。(フリーランスの性、覚悟はしていた。)

2歳違いで女の子が生まれた。その子がきっかけで、子育てサークルに参加、沖縄時代のスケッチを活かし、似顔絵を描くようになった。

今から約5年前、「おかおえや」のスタートだ!

子育てサークルのチラシづくり、そして新大宮駅前マルシェのチラシづくりをする中、後にわかったことだが、WFCの栗本さんがそのチラシを見ていた。

生駒で開催された創業セミナーに参加した時、栗本さんと出会う。「あ、あのチラシの人ね!」そして公共機関のデザインの仕事依頼を受けた。その後、100年会館のイベントなどあちこちで「おかおえや」として出店。W F Cの仕事も手伝いながらの日々が続いた。

 

 

このコロナによる自粛中にお嬢ちゃんの卒園式。せっかく幼稚園で出会ったママたちとのコミュニティを消滅させたくないという思いから、LINEでグループを立ち上げた。「もりのいりぐち」だ。ママ一人一人の似顔絵を描き、「夢はなに?地域の好きなところは?」などなどの質問をしながら描いた。自粛期間中には平城宮跡に集って、模造紙に絵を描く会を週に一度開催した。

 

そして、子ども向けお絵かき教室としてスタートした「もりのいりぐち」が、現在はママたち向けに「もりのいりぐちおかあちゃん部」となり、アート活動を始めている。ママたちが自由に手を動かし楽しむことで、コミュニティに属することを楽しんでもらえる基盤づくりをしていきたいと考えている。

もりー自身は、今年度、自治会長、そしてPTA副会長を担っている。ママたち、子どもたち、そして地域を結びつける機会をもらったのではないかと捉えている。自治会長は防災会長も兼ねていることから、ママたちに声をかけ「防災お母ちゃん部」を立ち上げ、交流を深めることを始めた。日頃から交流することが、災害時の安心につながるだろうと思ったのだ。

このお母ちゃん部を、地域全体に広めていけば、より安心安全なまちづくりになるのではないだろうか・・・。うちにしまい込んだママたちの力を活かすことで子どもたちを育てやすい環境づくりになるのでないだろうか・・。

 

森野ゆかりリンク

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ホームページ http://picnic-memo.com/

 

池内後記

WFCに仕事に行くと、もりーがいつもにこやかに迎えてくれていた。彼女を知れば知るほど、多才ぶりに驚き、私も彼女にチラシや名刺作成をこれまで依頼してきた。いずれ本を出版するような日が来たら(ちょっとした夢です・・。)彼女に表紙を描いてもらおうと心に決めているのである。

デザイナーとして、在宅でやっていこうと決意したのち、もりーは地域とママたち、子どもたちを結びつける活動を、「もりのいりぐち」と「防災お母ちゃん部」で行っているという。さかのぼってみれば、大学時代にジャーナリストに憧れ、フィールドワークで地域の調査をしていたもりー。元来、地域と人との関わりに興味があったわけだ。デザインの仕事以外で自分が興味を持てることを見つけ、そこに自分らしいやり方で関わっていこうとしている。

どんなことでも、関わっている人たちのことを思いながら活動するもりー、もりー自身も今「森の入り口」に立っているのであろう。海のそばにいつかアトリエを持ちたいという夢、実現するといいね。

プロフィール

森野ゆかり

デザイナー

森野ゆかり

東京の広告会社でデザイナーとして働いたのち、フリーランスに。 結婚を機に奈良に移住。
20年を超えていたデザイナー歴をひっさげ奈良にまつわる仕事をしようと決意。WFCにて日々様々なアウトプットを制作中!

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聞き手

池内詠子

司会者・キャリアコンサルタント・講師

池内詠子

お天気お姉さんからキャリアをスタート、子育て期を経て司会者として復帰。話し方の指導、コミュニケーション強化の指導をはじめ、キャリアコンサルタントの資格を取得。二人の娘たちはすでに社会人。これからは働く女性たち、ママたちを応援していくのが夢です。表情や話し方、声の出し方で損をすることがないよう、レッスンしています。自信を持って、仕事をし、地域に関わり、子育てを楽しみながら社会で輝く存在になってもらえるようサポートをしていきたいと思っています。趣味は自然の中で、緑の中で過ごすこと。山歩きをしたり、里山の風景を楽しんでいます。美術館を巡ったり、おしゃれ談義をすることも好きです。

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