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正月休みで帰ってきた息子の変化から、今回は、「女性と仕事」について私が感じたことをお伝えします。
18歳で働き始めた息子の変化
「お金を稼ぐ」の人生における意味について
18歳で働き始めた息子の変化
大学進学をせずに、高卒で働き始めた息子が久しぶりに帰省しました。今は、親元を離れて暮らしているので普段の彼の生活を思わず根堀葉掘り聞いてしまいます。
4月からの教育実習が8月末で終了し、9月から関東地方に赴任が決まり、本格的な実務に関わるようになりました。まだまだ、下っ端ですが、本人はこの半年で数年に感じるほど様々なことを考えたそうです。
彼の「自分でお金を稼げていることで(社会の中で)役にたっているんだと感じる」という言葉が印象的でした。
お金を稼ぐことで自分が社会の中に居場所を見つけ、人の役に立っているということで、自分の仕事に誇りを持ち、彼の自信につながっていることは話をしているとわかります。
一時は、大学進学を目指していた息子。私は彼に大学に進学しやすい内部推薦などを進めましたが、息子は「行きたい大学に進学できないなら行く意味がない」と断固として受け付けず、一般入試を受けましたが、残念な結果に。我が家の家計事情から浪人を選ばず、就職をしました。私は、大学に活かせてあげれなかったことを申し訳なく思ったのですが、充実した生活を送っている息子を見ると就職した彼を支えてくれている周りの人に親として感謝せずにはいられません。
「お金を稼ぐ」の人生における意味について
「お金を稼ぐ」というと「月商7桁をパソコン一本で稼ぐ」や「スマホで簡単」など女性の副業として簡単に稼げる的なプロモーションがネット上にはあふれていて、なんとなく「お金を稼ぐ」って言いづらい、言ってはいけないイメージがありますね。
でも、人生においては必要最低限の生活するために「お金を稼ぐ」ことは必要です。
「楽して稼ぐ」という言葉が楽しいかというと意外とそうでないのではと思っています。私は、単純な内職を経験しましたが、仕事は簡単でしたが単純な繰返しの作業は私には向いていなくて、苦痛な時間でした。「楽しく稼ぐ」と「簡単に稼ぐ」ではまったく意味が違います。楽しく稼ぐとは、自分が夢中になっていることや好きなことで仕事をすることで、私も好きなことを仕事にできていますが、そのために使っている時間はおそらく人の何倍も使っているし、勉強している時間をいれると最低限の家事と睡眠以外はすべて仕事に使っています。
それがしんどいかというとそうでもなくて、落合陽一氏の「Work with Life」という言葉の通り、楽しくて仕方ない。もちろん苦労することや失敗することもあるけど、それを含めても辞めようとは思わないんです。
私はずっと子育てをしながら自分にどんどん自信をなくしてきたんです。子育て支援のボランティアにのめり込んでいったのは、ボランティア活動の中で、自分を他人に認めてもらう場面があって、承認欲求をボランティアが埋めてくれたんですね。
仕事も一緒で、自分がクライアントさんの役に立ちたいという思いが強くて、認めて欲しいという気持ちが仕事に対するモチベーションにつながっています。お役に立てたときは本当に嬉しい。そのための苦労はあとから振り返ると苦労ではなくなってしまいます。(その時はとても苦しいのですが)
先日、息子をいじめていた友人から、からかいの言葉の入ったメッセージが届いたそうです。息子は動じることなく、「こんなこといつまでもやって、こいつ子どもやな」と言っていました。「お金を稼ぐ」ことで社会の中に自分の立ち位置を見つけ、自信をもった彼は、心も大きく成長していました。
私も息子に負けないように自分が成長するために「お金を稼ぐ」の質を高めていきたいと思います。