「女性が活躍できる環境と仕組みつくる」を理念に掲げ、400名以上のフリーランス女性のネットワークをつくり、女性起業支援、子育て女性支援を行っています。
「子育てが楽しいと思ったことはなかった」では、苦しかった子育て時代を話しましたが、それをどう乗り越えたかを書こうと思います。
トピック
・食事は夕方6:30には必ず食べるよりも大事なこと
・学校には毎日遅刻しないで行く当たり前を変えた
・宿題は必ずやるを実践すると大事なことが見えない
・大学に進学するかどうかは本人が決めること
・正社員で働くだけが正解じゃない
「食事は夕方6:30には必ず食べる」よりも大事なこと
起業したのが、2014年。起業してびっくりしたのが、「100万円ってこんなにすぐに無くなるんや。」ということ。主婦やフリーランスで仕事をしている時と、会社を経営する時で一番変わったのは「お金の感覚」です。ここの感覚を変えることが本当に大変でした。
パナソニックの創設者である松下幸之助が「社員たちが一生懸命作ってきたものを簡単に値引きできない」と言って、値引きをしないための努力をしたそうです。経営で成功している人からアドバイスをもらって、どのようにブランディングを構築するのか必死に考えながら仕事を獲得して、こなしていきました。
そうなるとどうしても24時間しかないので、起業してから毎日家に帰るのが夜7時過ぎ。そこからご飯を作って8時30分ごろに食事になることも。それまで6時30分に食事を食べる習慣がついていたので、お腹を空かせた子どもたちを待たせてしまってとか、ご飯前にいろいろ食べてしまう子どもを許すことになるのですが、悪いマナーを許してしまっているなど、罪悪感が大きくて。。。。
でもね、そんな時間になっても子どもたちと会話を楽しみながら、幸せな夕食の時間を過ごすことで気づいたんです。夕方の6時30分にご飯を食べることが大事なのではなく、一緒に楽しい食卓を作ることが大事なんだということに。
学校には毎日遅刻しないで行くという考えは当たり前ではない
癇癪持ちの息子は、幼稚園入園のとき、小学校の時、中学校のとき、高校の時とそれぞれで学校に行けない時間を経験しました。私の中では、毎日、登校時間に学校に行くことが当たり前だったので、休みが続くと「どんな大人になってしまうんだろう」と不安が大きくなりました。毎日学校に行くという当たり前のことが、自分の子どもはできていない。子どもの評価が母親の評価のような気がして辛かったです。
考えてみたらエジソンだって小学校を退学させられてます。母親が本を読むことを教えたことで、大きく人生が変わりましたよね。
子どもの行動は自分の定規で決めてはいけないんだということに気づきました。学校に行けない理由は私の常識の範囲外だけど、だからといって、それでダメな子なのかと言ったらそうでもなくて、他所の子にも優しいし、兄弟思いだし。と私自身が彼のいいところに目を向けるとなんだか家でもよくいろいろな会話をしてくれるようになりました。
「ちゃんとしていない母親」というレッテルを受け入れる覚悟ができるとなんだか細かいことが気にならなくなり、結果、子供との会話が増えたように思います。
宿題は必ずやるを実践すると大事なことが見えない
家に帰ったら必ずすぐに宿題をやるのは当たり前だと思っていました。そう育てられたので。ところがうちの娘は、しょっちゅうしょっちゅう宿題をやらないんです。一時期、宿題をやらせることに全神経を集中させていたときがありました。そうするとどういう行動を取るかというと、宿題を連絡帳に書いてこない、癇癪起こして大喧嘩になります。
宿題をやらせることを目的とすると、勉強を楽しむという感覚がなくなって余計に勉強嫌いになってしまいます。勉強に苦手意識をもつと自分に自信がなくなったりして、ちょっと荒んできます。
なんでこんなに宿題をしないのかと疑問に思って一緒に宿題を解いてあげたことがありました。小学校の文章問題って理解するのが難しいなと思う問題が多いことに気づきました。何を聞かれていて何を答えればいいのかがなかなか理解できないんですね。一つ一つ解きほぐして順番に解説をすると問題が解けるのだけど、一人で考えるとさっぱりわからず、やめた!ってなってしまうんです。
6年生になって今の担任の先生になってからは、学校で宿題をやってもいいよと言ってくれて、先生に質問できるんだから学校でやって、家ではいっぱい遊びなさいと言っています。
大学に進学するかどうかは本人が決めること
なかなか波乱万丈の人生を送っている息子ちゃん。高校も最初に行ったところはやめちゃって、一時期は、引きこもりのような時期もありました。そんな中で私もなんとか彼を幸せにしていあげたいと、大学進学を目指すようにハッパを掛けていた時期がありました。私の価値観を彼に押し付けると当然、反発してきます。彼を見るとイライラが止まらないなんてことも。
起業してよかったなと思うことの一つに、いろいろな経営者の方と会えることです。私もたくさんの経営者の方の話を聞かせていただくことで、大学に行くことが全てじゃないんだと思わせられることも。注目を浴びている企業の経営者の中には、中学の時に家出した人や大学時代に学校に全然行っていなくてバーテンダーしていた人もいます。
人の人生ってわからないもの。そして、親の私達ができることは、幸せを祈ることしかできないですよね。人生の近道を教えてあげてもその道を通るかどうかは本人が決めること。また、近道を通るよりも遠回りの方が人生に何倍もの付加価値を見つけられるかもしれない。どんな人生を歩むのかはその子次第。こうなってほしい、ああなってほしいという期待をあきらめるということが大事だと感じています。
正社員で働くだけが正解じゃない
フリーターしていますって言うと、私の周りの方は「あ〜〜〜」となる方が多いです。本人に言われてハッとしたのが、「雇用形態の違いであって、俺はちゃんと働いている。」という言葉。正社員だからちゃんと働いている、フリーターだからいい加減だという価値観が私にはあったように思います。うちの息子を見ていると本当にいろいろな価値観と戦いながら生きているんだなって思います。
自分はフリーランスで働く人を応援しているのに、正社員で働かないことを認めないという気持ちを持っていたことにショックを受けました。彼から多くのことを学ばせてもらいました。これからどんな世の中になっていくのか誰も予想がつきません。彼らは私達が経験したことのない世の中を生きていかなければいけない。子どもの幸せの形は、時代によって違うということを親はもっと自覚する必要があると私は思います。
お知らせ
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◆ 企業と働きたいママをマッチング
1、業務委託でお仕事をしていただきます。在宅ワーク支援をおこなっています。複数のメンバーでチームを組んで、WFCが受注した仕事を一緒に行います。
ワードやエクセルの基本操作ができて、パソコンを持っている方が対照です。
2、有料職業紹介所のさんぴと様と提携をしています。週に数日だけ、子どもが帰ってくるまでなどの働きたいニーズと受け入れてくれる企業の橋渡しを行います。
3,資格やスキルを生かして仕事をしたい女性の応援をしています。広報宣伝のツール作成やフリーランスを始めたい人のためのウェブセミナーなど学べる機会を提供しています。また、その資格やスキルを必要としている企業さまをご紹介したりしています。
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