イベントプロデューサー・レジン作家 市村やよい(いちむらやよい)さん
レジンアクセサリー作家、イベント企画プロデューサーとして活動をしています。もともと押し花講師をしていて、押し花を使ったアクセサリーを作っていました。それをイベントに出店して販売するようになりました。2年前に作家仲間から紹介を受けて、イベント企画のアイデアを伝えたところ、プロデュースしてほしいと依頼をうけ自主イベントを開催。グループのメンバーと一緒に交渉や打合せなどをしながら進めています。
底抜けに明るい市村さん。たくさんの作家さんに頼られる名プロデューサーです。イベントを企画するだけでなく、出店する作家さん一人ひとりがきちんと売上につながるようにディスプレイやPOP、販売商品のアドバイスなどを行っています。そんな市村さんにお仕事についてお聞きしました。
【自分らしい仕事にたどり着くまで】子育てや介護で好きなことを封印した時期も。
13年前に押し花の講師の資格取得がきっかけで、押し花を使ったアートを作るようになりました。40歳で子どもを初めて授かり、子育てを大事にしたいとの思いから出産前から4歳になるまで仕事を休みました。ちょうど出産と同じ時期に母親の介護がはじまりました。離婚などもあり、仕事を諦めざる得ない状況が4年間続いたんです。親の介護のために実家の近くに引っ越しました。目まぐるしい毎日。子育てと介護を両立するために仕事道具を封印しました。心残りだったのです。ある時、近所のお店の主人が世間話で「何かしてらしたんですか?」と聞かれたので、自分のしてきたことを話し、作品を見てもらったんです。そしたら、その方が「やるべきだ。子どもも大事、家のことも大事にしながら自分のペースでやればいい。」と全面的に背中を押してくれました。
その後、パートと子育てと介護をしながら1年後に望みもって自分のペースで仕事を少しずつ再開しました。望みを捨てなかったら1年後に作品を購入をしたいという人が増えてきました。そこでパートをやめて、作品をつくるようになりました。作家活動をする中で、いろいろなイベントに出るようになり、ご縁があってイベントプロデユースの話がきたんです。
現在は、作家としての仕事をやりながら、イベントプロデユースも行っております。
【独りで立つまで】自分の出したアイデアが口コミで広がって商品が売れたり、いいねがついたりと反響に!
作家活動だけをしている時にデビューしたての作家仲間から相談を受けるようになったんです。価格の決め方、イベントに出店するときのディスプレイの工夫などをアドバイスしました。自分の出したアイデアが口コミで広がって商品が売れたり、いいねがついたりと反響が結果としてでるように。それが作家仲間に広まり、イベントプロデューサーとして、企画するということの自信につながっていきました。これを仕事としていきたいと思うようになり、作家視点、イベントプロデューサー視点だけでなく、お客様目線で関心を持ってもらう方法や仕事に関しての心得などを確立することができました。
【仕事の秘訣】
必ず自分が楽しんでやることが第一。作っているときでも、イベントに立っているときでも自分が楽しいと感じているかが大切です。それが作品にでると思っていて、そこが売上に影響すると感じています。仕事をしていないときにもお客様として、イベントに遊びに行きます。お客様の目線でイベントを見ることができます。お客様の立場での視線と、作家としての立場を生かして、客観的に自分のジャンルと違うものを見に行って、吸収しようと常にアンテナは張っています。
一日のタイムスケジュール
7:00 起床
7:00-10:00 見送り 身支度、犬の世話、段取り
10:00-12:00 仕事開始・スケジュール確認、月曜日は先週できていないこと、本日のスケジュールをこなす。イベントの告知や出店者の紹介、会場の連絡などの事務作業を行う。(自分の楽しむ時間、何も考えない時間を作ることも)
12:00-13:00 昼食
13:00-17:30 作品の制作、打合せ、介護
17:30-18:00 お迎え準備
18:00-21:00 帰宅・夕食のしたく、家事、風呂、宿題をみる
21:00-24:00 子どもの就寝を促す・犬との時間・次の日の準備
24:00 就寝
「これから何かをやってみたい」という方に伝えたいこと
自分が楽しいと思うことで、やってみたいと思ったらやってみて欲しい。ダメだったらやめたり、次の興味がわいたらそれに移ってもいい。とにかくやってみてください。セミナーにいくのもいいし、興味が少しでも湧いたらやってみて。10個目なのか、100個目なのかは、わかりませんが、「自分のやりたいこと」は絶対に見つかります。「今から資格を取るのは、子どもがいるから無理。」と思ってしまいがちですが、できる時間は必ずあります。少しでもあるので、「私には無理」と思うことを消して欲しいと思っています。