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いちむらやよい

市村やよい

作家・イベント企画プロデューサー

ハンドメイド作家・イベントプロデューサー〜市村やよいさん〜素敵な作家さんを発掘、活躍を後押し!魅力的な作家さん達とマルシェを開催!

ハンドメイド作家・イベントプロデューサー、素敵な作家さんを発掘、活躍を後押し!魅力的な作家さん達とマルシェを開催!


2019年版・「BLOOMメンバーへのインタビュー企画」今年のインタビュアーは池内詠子。フリーアナウンサー・司会者として様々なジャンルの方々にインタビューをしてきた私、キャリアコンサルタントとしても多くの方々に話を聴いてきた。そんな私が、働く女性たちに仕事の話はもちろん、生き方、家族、心の声、夢、リアルな本音に迫ってみる。

白地に大きな黒の水玉模様のワンピースで現れたやよいさん。目が合うなり、自然に笑顔になってしまう雰囲気を漂わせている。

第11回 ハンドメイド作家・イベントプロデューサー 市村やよいさん

やよいさんは中学生まで、ご両親の教えをよく聴く、いわゆるおとなしい子だった。それが、高校生になった途端、お友達と交流することが急に楽しくなり、気が付くと “うるさいベスト5”になってしまっていたという。三者面談で先生からそう聞かされたお母様はとても悲しんでおられたそうだ。

当時を知る同級生達も“あなたのことを知らない人は誰もいない。”と言うんだとか。不良学生ではなかったが、少し目立つ存在だったようだ。

就職、ダブルワーク

高校を卒業後、就職した。進学したいと思っていたが、就職を薦めるご両親に反抗したくなかった。“普通の事務員さん”として3年間働いた、いや我慢した、と言ったほうが正しいのかもしれない。もう少しやりがいのある仕事をしたいと思い、不動産関係の会社に転職、半分営業、半分事務の仕事についた。

働き始めて間もない頃、あるご縁で祇園にある会員制のクラブで働き始めた。やよいさんはそこで、お化粧の仕方・立ち居振る舞い・お作法に至るまで、何から何まで教わったと語る。しかもお客様は、政界・財界で活躍する方々。やよいさんは毎朝日経新聞に目を通し、知識を得て、会話に困らないように勉強した。また得意の習字を活かし、お客様へのお手紙も季節ごとに工夫した。

お客様が、“話し相手”としてのやよいさんに会いに来てくださることを、自分の強みだと心得て、どんな方にも対応できる知識を身につけようと心がけていたそうだ。こうして不動産会社とのダブルワークを約10年間続けた。

結婚・出産・離婚

33歳で結婚した。相手は5歳年下。半年ほどの交際を経ての、電撃結婚だったと振り返る。適齢期というものを考え、結婚しなきゃいけないと焦りがあったという。

滋賀県大津市でスタートした結婚生活、だが、なかなか子どもには恵まれなかった。この頃、現在の活動につながるハンドメイド作家としてスタートしているのだが、このことは後ほど書いていこう。妊娠を諦めかけていた時、40歳の時に妊娠。体も丈夫とは言えなかったし、年齢のこともあり、周りは出産を心配する声が多かったそうだ。41歳で無事に男の子を出産した。

夫婦で待ち望んだ妊娠であったはずだったのに・・・出産前に夫の浮気を知る。そしてそれは、出産後も続いていた。やよいさんには堪え難い状況だった。子どもを守っていかなければ・・・そう考えたやよいさんは、息子さんがまだ生後数ヶ月の時に離婚を決意、息子さんが1歳になった時、精華町に住むご両親様の近くに移り住んだ。

赤ん坊を抱えて一人でやっていけるのだろうか・・・そんな心配はやよいさんにはほとんどなかったんだそうだ。なぜなら・・・祇園のクラブで働いていた時に貯めたお金があった!ほとんど使うことがなかったお金がやよいさんを守ってくれたのだ。

介護

やよいさんが妊娠した頃に少し話を戻そう。その頃、お母様に認知症の症状が出始めた。そのため、月に2、3度はご両親様の元へ帰っていた。出産後も、生後間もない息子さんを連れて、お母様に会うために帰っていたそうだ。先に書いたように、息子さんが1歳になり、ご両親様の近くで、息子さんと二人の生活を始めて半年後、今度はお父様が脳出血で倒れた。そして右半身不随となってしまった。お母様の状態もどんどん悪くなり、次第に攻撃的になり、やよいさんに暴言を浴びせたり、暴力を振るうまでになったという。

お父様も不自由な体で懸命にお母様のお世話をしたそうだ。やよいさんもお父様もギリギリの精神状態だったという。もうどちらが倒れても不思議ではなかった。施設に預けてもいいんだろうかと悩み、葛藤したという。

特養に空きが出たという連絡をもらった途端、お母様が結核にかかってしまい、特養への入所を見送ったこともあったそうだ。お母様が特養に入所したのは、去年のことだ。それまでの約7年、ご自宅でお父様と二人でお母様の看病をし続けたのだ。

もともと、どちらかというと体の弱いやよいさんは点滴を打ちながら、お母様の看病もしていたそうだ。そんなやよいさんの様子をみて、周りのご友人達は心配し、自分のことに目を向けるよう提言していたそうだ。そのアドバイスを聞き入れ、“自分の時間”をあえて持つようにし、心と体を休ませるようにしてみた。すると“余裕”が生まれてきた!このことをきっかけに、自分自身の気持ちと体を大切にしなければいけないと痛感。しんどい時にはしんどい、と言えるようなやよいさんになった。

作家さん達とつながる“水玉のやよい”

息子さんが4歳の時、ハンドメイド作家の活動を再開した。

ここでやよいさんのハンドメイド作家としての歩みを振り返ろう。

そもそもハンドメイドとの出会いは、やよいさんが結婚式で持ったブーケを押し花にしてもらったことがきっかけなんだそうだ。自分でもやってみたい!と思い、教室に通い始めたのだ。そして2005年に日本ヴォーグ社の“押し花講師”の資格を取得。当時住んでいた大津市で、押し花講師・レジンアクセサリー作家として市のイベントで講師を務めたり、お教室を開講し指導するようになったという。

お子さんを授かったことで活動を休止。介護や子育てもあり、やよいさんはこれまでしてきた講師・作家としての活動は封印しなければならないと考えた。材料や本など全てをダンボールにしまい込んでいたんだそうだ。息子さんが4歳の頃、あるマルシェに出かけた際に、封じ込めていた気持ちが刺激され、周りの方々の応援もあり再始動することになったんだそうだ。

今、やよいさんはハンドメイド作家として、ポケットマルシェ などで自分の作品を展示し、販売するのはもちろん、“イベント企画プロデューサー”としても活躍している。

やよいさんは、素敵だな、と感じた作家さん達と繋がり、イベントで紹介をしている。その際、その作家さんを推薦するコメントを書いて紹介するようにしているという。イベント当日の作家さん達の服装などもアドバイス、ディスプレイにも知恵を絞る。せっかくのハンドメイドの作品が、ディスプレイの仕方で見え方は大きく変わる。そして、SNSでの紹介の仕方においてもアイディアを出す。実際に、作品を手にとって購入してくださるお客様と同様、SNSを見て問い合わせてくるお客様との繋がりも大事にしたいと語る。

ハンドメイド作家は、自己PRもうまくなければいけない、魅力ある作家でいなければいけないというのがやよいさんの考えだ。彼女自身は “水玉のやよい”と周囲に呼ばれているんだそうだ。水玉の洋服しか着ない、と決めているのだ。きっかけは京都で草間彌生さんの作品を実際に観てからだ。草間彌生さんは同じ“やよい”、しかもお誕生日は一日違い。草間彌生さんと言えば水玉の作品。やよいさんも特色ある自分作りに、と、水玉の服しか着ないことにしたのだ。

やよいさんは今年1月から、パーソナルトレーニングを始めた。もともと体が弱い彼女。長時間立っていられない、歩けない、走れない自分を改善したくて、健康になりたくてトレーニングを開始。メキメキ効果が出ることが嬉しくて、楽しくて、もっともっとトレーニングをしたいと思うようになった。そして、パーソナルトレーニングの4ヶ月のコースを終了した後、4月から本格的なトレーニングを開始、週に1度、体操教室に通い始めた。

やよいさんのFacebookには、トレーニングの成果がはっきりとわかるお腹の写真が掲載されている。49歳でもやればできるんだということを、みんなに知って欲しいからだという。50歳になるまでに、できるだけ理想に近づけたい!50歳まであと半年!とやよいさんはトレーニングを欠かさない。

やよいさんの作るアクセサリーは “世界に一つ、あなただけのオリジナルアクセサリー” デザインは同じでも、色味を変えたり、レジンの中に閉じ込めるものを少し変える、世界に一つだけのアクセサリーだ。もちろん使用する押し花は全てやよいさんが押し花にしたものだ。そして子育て中のママたちにもアクセサリーを楽しんでほしいとの配慮から、角を処理して、赤ちゃんの可愛い柔らかい手で触っても大丈夫なようにしてあるという。

忘れてはならないのが“水玉模様のアクセサリー” 水玉のやよいとして定番人気作品、様々なシーンで使えると評判のアクセサリーだ。

やよいさんのリンク

facebook          https://www.facebook.com/yayoi.ichimura77/ 

https://www.facebook.com/yayoimarche

instagram      http://instagram.com/yayoi1020

http://instagram.com/yayoimarche

池内後記

思わず引き込まれてしまう個性的なキャラクターの持ち主だ。明るく、楽しい!トレードマークとなっている水玉の装いが印象的だ。やよいさんと繋がりを持った作家さん達にとっては“姉御”のような存在だという。納得! ついついいろいろ相談したくなってしまう。

この姉御は自分にストイックだ。鍛えている!いやいや頭が下がる!

プロフィール

市村やよい

作家・イベント企画プロデューサー

市村やよい

レジンアクセサリー作家、イベント企画プロデューサーをしていますYayoiです。
作家としてイベントに出店しながら、自身でも主宰者としてマルシェを企画運営。
またチームメンバーで他店のイベントにも出店し、ママハンドメイド作家さんの育成、応援をしています。
お客様側としてイベントを見てきた経験、出店側としての経験を生かし、アドバイザーとしても活動中。
たくさんのお店が並ぶ中で、お客様に見てもらう為のディスプレイや什器の選び方、商品の値段設定、作品に合った出店時の服装など、色んな分野でアドバイス・指導させて頂き、「ディスプレイ変えたら売れました!」等、作家様から好評を頂いております。

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聞き手

池内詠子

司会者・キャリアコンサルタント・講師

池内詠子

お天気お姉さんからキャリアをスタート、子育て期を経て司会者として復帰。話し方の指導、コミュニケーション強化の指導をはじめ、キャリアコンサルタントの資格を取得。二人の娘たちはすでに社会人。これからは働く女性たち、ママたちを応援していくのが夢です。表情や話し方、声の出し方で損をすることがないよう、レッスンしています。自信を持って、仕事をし、地域に関わり、子育てを楽しみながら社会で輝く存在になってもらえるようサポートをしていきたいと思っています。趣味は自然の中で、緑の中で過ごすこと。山歩きをしたり、里山の風景を楽しんでいます。美術館を巡ったり、おしゃれ談義をすることも好きです。

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