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なかやまたかこ

中山貴子

カラーアドアイザー

表現力を磨けるカラー講座〜カラーアドバイザー 中山貴子さん

表現力が磨かれるカラー講座〜カラーアドバイザー


「BLOOMメンバーへのインタビュー企画」今年のインタビュアーは池内詠子。フリーアナウンサー・司会者として様々なジャンルの方々にインタビューをしてきた私、キャリアコンサルタントとしても多くの方々に話を聴いてきた。そんな私が、働く女性たちに仕事の話はもちろん、生き方、家族、心の声、夢、リアルな本音に迫ってみる。

貴子さんに初めて会ったのは、昨年の夏。WFCの周年パーティー。「あれ?どこかで会ったことあったかな?」と自然に会話が始まった。「どこで会ったんだろうね?」と考えるが、思いつかず・・・。何か共通点はないかと探してみたところ、出身高校が同じだった!彼女の方がずっとずっと後輩であるが、何か同じ香りがしたのかもしれない。

第39回 カラーアドバイザー 中山貴子さん

つい最近まで、派遣で12年間、ショールームの受付をしてきたが、このほど決意して退職した。「陸の見えない海に手漕ぎ船で漕ぎ出す気分。」と・・・49歳の決断だ!

個性が際立っていた学生時代

小学校時代は、奈良県一番の実力と言われる小学校でチューバを演奏していた。中学校でも吹奏楽部に入り、パーカッションを担当。

そして、おばあちゃんも卒業した高校に進学、制服が可愛いというのも大き理由。女子校の雰囲気にすぐに馴染んだ。音楽、特にパンク音楽が好きで、マドンナに憧れ、ファッションも小悪魔系。レザーのショートジャケット、チュールのスカートにレギンス(当時はスパッツ!)をあわせ、ジャンポールゴルティエの靴・・・かなりの個性派。友人たちは彼女の個性を認めてくれていた。

高校三年生の体育祭、恒例のイベントがある。「青春の躍動」・・・クラス対抗の創作ダンス、彼女はクラスの衣装を担当し、13クラスの中で優勝した!

デザイナーになりたかったので大学は被服科に進学。その当時大好きだったブランドKENZOでアルバイト。浅野温子さんに憧れ、おしゃれして、ディスコやオープンテラスでカッコつけてたそうな。ファッションが好き、服が好きだと思っていたが、大学で色彩を学び、色が好きだったことに気付き、大学に通いながら色彩の専門学校に通い始めた。

そして、就活。就活スーツを着るのが嫌で、あまり活動せずにいたが、当時好きだったブランドのライセンスを持つ会社の説明会で、先輩女性の仕事への考え方や姿勢にとても共感し、面接を受けた。正社員で、ファッションアドバイザーとして入社。お目当てブランドは前年で契約終了となっていたためインテリアを希望し、デパート内の店舗に配属された。

会社員時代、そして講師へ

外商顧客中心のフロアで、お客様名、担当者、好みなど自分なりのパーソナルデータを作り的確な対応を迅速に心がける事を学んだ。短い間だったがここで、接客に対する心構えと今に至るベースができた。時はバブルの終わり頃、高級インテリアも売れなくなってきていたころ。いい仲間に恵まれていたが、体調のあまり良くない状態が続き、1年半で退職した。

退職後、間も無くお父様が脱サラして、写真屋さんを始めることになり、そのお手伝いをすることになった。お店の近くにはアート関係の方が多く、お父様がこだわって、色の調整をしていることが評判で、遠方からもお客様が訪れる店だった。同じ頃、学生時代にはまだなかった色彩検定の2級・3級を取得した。

その後、それまでコンプレックスだった、事務作業やパソコン作業を学ぼうと3年間派遣社員で働いた。契約終了後、そろそろ次のステップへと考えていたところ色彩検定仲間の紹介で、カラースペシャリスト講座を受講。

その講座を受けるための費用は、ちょっと迷ったが、自分がずっと続けてきたウェディングドレス貯金を充てたのだという。その講座の先生から「弟子にならないか。」と言われ、しばらくアシスタントを務めるまでになった。

プロとしてやっていくために色彩検定1級の必要性を感じたが、試験は年に一度しかなく、当時の合格率は9パーセントと大変厳しい試験。学校で一年かけて受験するのが主流だったので、3か月後に迫った試験には間に合わないと思っていた。友人に「人より時間があるのだから人の3倍やれば人の9か月と同じだ」と言われ、1日9時間を超える猛勉強をして臨んだ。

ところが、肝心の試験当日、回転性めまいで歩けなくなるというまさかの事態!ピンチをくぐり抜け、合格。すると・・・一度も経験がないのに、先生をしないかというオファーが舞い込んだ。

そこから10年ほど、大学や専門学校などで色彩検定の対策講座で指導することとなった。いつも必ず生徒たちに伝えていたのは・・・試験当日どんなことがあっても試験会場に行くこと!

個々の理解力、スピード、やる気などを見極め一人一人に寄り添うことを心がけた。合格し自信をつけてくれる生徒を見ていると、教える喜びに繋がった。インテリアの勤務時代に培ったパーソナルデータを活かす接客が、生徒一人一人に合わせて指導することに役立った。しかし、6年ほどたった頃、検定対策を指導することが自分の本当にしたい仕事ではないのではないか、と悩み始めた。依頼のあるうちは頑張ろうと思っていたが、数年後雇用形態の都合で辞めることとなった。

ショールームで受付・総務

指導期間の最後の3年は、つい最近まで続けていたオフィス家具のショールームでも仕事をしていた。ここでは受付の仕事と、総務の仕事を兼ねていた。いつも笑顔で!を心掛けた。今までは結果がすぐに現れる仕事を中心としてやってきていたが、ここで新たなチャレンジをした。

そこでまず、手付かずになっていた商品カラーサンプルの管理一元化と、現場関係者の定着を提案、3年計画で進めて、これを実現した。チャレンジの結果、計画を立てて実行できたことが自信になり、会社貢献にも繋がることとなり、自分を認めてもらえた。

また総務の仕事としては、株主総会の司会、採用試験の監督、社内向けにカラー講師をするなど多岐に渡った。

そして、仕事をしながら、ずっとカラーのプロとしての自分自身の在り方に悩む中、社内のレイアウト変更や改装案を社長にプレゼン案を構築したことで、一気に視界が開けるような感覚を味わった。目がさめる思い。「これこそ、カラーのプロとしてやりたかった仕事だ!」と気付いた。

そうして、カラーのプロフェッショナルとしてチャレンジするなら今しかないと、50歳を目前にして、退職した。

カラーのプロとしてスタート

ある起業セミナーでWFCの栗本さんには出会っていたんだそう。「いつか栗本さんに会いに行く!」とスケジュール帳に書いていたという。決意をして、WFCを訪れたのが昨年の6月、その翌々日が周年パーティー、冒頭で書いた私との出会いもこの日である。

それからほぼ1年。いよいよ、49歳の再スタート?再々スタート?再々々か?

色は生活と共にあり、全ての人が感じられるもの。どこにでも存在する。使い方、知識次第で楽しみに、癒しに、そして自信にも繋がる。「色の様々な面を多くの人に知って楽しんでもらいたい。“楽しむ!”が一番。」と貴子さん。

そしてすべての人が過ごしやすい世界を目指して、昨年UCアドバイザー(ユニバーサルカラー)の資格を取った。企業向けには、色を使う立場としての知識の提供、個人向けには生活に使える楽しい「いろのはなし、」を伝えたい。

「いろのはなし、」とは、貴子さんが提案するセミナーの名前。アルファベットや五十音のように、色にも基本がある、その基本を優しく学び、実生活に使ってもらうための実践的なセミナー。ターゲットは色に興味のある方はもちろん、例えばハンドメイド作家さんのように作品を生み出している方。色の知識を身に付け表現力を磨くことに繋げてほしいと考えている。セミナー名に含まれる読点は、次にも展開があるよ、という願いが込められている。

夢はイベントのプロジェクトに入りカラーアドバイザーとしてカラーコンセプトを考えイメージの世界を創ること。カラーのプロとして、人と社会を輝かせたいと、目をキラキラさせた。

中山貴子さん最新チラシ

池内後期

周年パーティーで貴子さんに出会ってから1年、いよいよ彼女がカラーのプロとしてスタートした。パーティーで「あれ?私たち、以前にどこで出会ったのかしら?」と楽しくおしゃべりをした。そこから、少しずつ準備を積み重ねていった。コンセプトを考え、チラシを作り、そして一人の起業家として写真を撮影した。同じ学び舎で過ごした経験を持つ私たち、年代こそ違えど、これから羽ばたく彼女を応援する気持ちは自然に強くなる。このインタビュー記事が彼女のスタート記念となり、活躍の場が広がっていくよう・・・願いを込めて。

プロフィール

中山貴子

カラーアドアイザー

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聞き手

池内詠子

司会者・キャリアコンサルタント・講師

池内詠子

お天気お姉さんからキャリアをスタート、子育て期を経て司会者として復帰。話し方の指導、コミュニケーション強化の指導をはじめ、キャリアコンサルタントの資格を取得。二人の娘たちはすでに社会人。これからは働く女性たち、ママたちを応援していくのが夢です。表情や話し方、声の出し方で損をすることがないよう、レッスンしています。自信を持って、仕事をし、地域に関わり、子育てを楽しみながら社会で輝く存在になってもらえるようサポートをしていきたいと思っています。趣味は自然の中で、緑の中で過ごすこと。山歩きをしたり、里山の風景を楽しんでいます。美術館を巡ったり、おしゃれ談義をすることも好きです。

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