司会、コミュニケーション講師、キャリアコンサルタント 池内詠子(いけうちえいこ)さん
コンサートからパーティ−、イベント、披露宴などあらゆる司会の仕事をしています。
夕方のローカルニュース「キンキTODWY」や「ズームイン!!朝!」、ラジオ大阪、サンテレビの「経済ウィークリー」などでキャスターやアシスタントの仕事をしていました。
司会の仕事を生かして、コミュニケーション全般の講座をするようになったのがきっかけで、キャリアコンサルタント資格を取得し、学生のキャリアに関わる研修や指導、社会人に向けての研修も行っています。
華やかな世界で活躍されているのに、親しみをもって接してくださる池内さん。お仕事でもプライベートでも「人」を大切されています。そんな池内さんに仕事を継続するための秘訣をお聞きしました。
【自分らしい仕事にたどり着くまで】「小学生の時の夢を持ち続けたらテレビの仕事に。」
父の転勤により小学校で3校、中学で3校転校を経験していて、転校先の土地の文化に深い興味をもっていました。小学校3年生の頃には「テレビのお天気姉さんになる」と思い始めていました。大阪の高校で放送部に入り、NHKアナウンスコンテストで大阪代表になりました。代表の特典として、NHKで指導をしてもらう機会に恵まれました。
大学3回生の時に夕方のローカルニュースの女性リポーター募集を知り、応募。500人の中から選ばれ、読売テレビの報道局と大学を行き来するようになりました。その頃は、10月1日が就職解禁日になっていました。ちょうど男女雇用機会均等法施行の1年前のことです。両親に東京での就職試験に反対をされ、そのまま読売テレビでフリーランスとして仕事をすることになり、「ズームイン朝」などにも出演していました。結婚後、妊娠までは、ラジオのパーソナリティーを続けていましたが、出産を機に家庭に入ることに。下の子が3歳の時に仕事に復帰し、司会の仕事を始めました。その後、キャリア教育の現場でコミュニケーションを指導してみないかと誘いをうけて、キャリアコンサルタントの資格を取得。転職をしたい人や大学生の就職など面接を受ける人にむけたセミナーもするようになりました。
【独りで立つまで】「いい人との出会いと期待に応えようとの気持ちが継続に」
その頃、女性起業家という言葉もあまりない時代でしたが、今でいうフリーランスとして仕事が続けてこられたのは、良い方とのご縁があったからです。
いい仕事との出会いは、、アドバイスをくれ、手を差し伸べてくれる人に出会えたということにつきます。
助けてくださる方の気持ちを汲んで、期待してくれる声に応えようとの気持ちが次第に大きくなっていき、周りの方にそれが伝わり、また、次のよい人や仕事が巡ってきました。
【仕事の秘訣】自分の感覚を信じ、言葉の選び方を大切にする。
司会という仕事としては、数ある仕事の1回だけど、お客様にとっては、人生の中のたった1回。それを肝にめいじて、良い意味での緊張感に自分を追い込むようにしています。一般の方が気付かないようなことでも言葉の選び方でそのシーンが左右されることもあります。例えば、バレエの発表会などは、名前と演目を紹介するという同じことの繰り返しになりますが、一回一回の言葉の選び方を大切にしています。
指導する場面においては、自分がその人に感じる感覚や印象を信じ、それを伝えるようにしています。自信のない人には、特にその人のいいところを伝えます。
一日のタイムスケジュール
6:00 起床
6:00-10:00 コーヒーを淹れる・支度をして移動
10:00-10:40 大学に到着・授業の準備
10:40-12:10 授業
12:10-14:00 レポートなどを確認・司会の原稿チェック
14:00-15:30 移動
15:30-16:30 サラダ中心の食事をとる
16:30-18:00 休憩
18:00-19:00 会場入り・準備
19:00-21:00 社会人向け講演会の司会進行
21:00-21:30 片付け
21:30-22:30 移動
22:30-24:00 帰宅・娘さんが作った料理を食べたり、家事など
24:00 就寝
「これから何かをやってみたい」という方に伝えたいこと
範囲を狭めないこと。私の場合は、まさか自分が指導者になるとは、学生時代も働き出してからもも思ってもいませんでした。教職課程もとっていないのに大学で教えるとは思ってもいなかったですね。
チャンスがあれば出かけてみる。聞いてみる。会ってみる。意外なところで、面白いと思うことに出会います。仕事のチャンスは常にアンテナをはっていないと見逃します。人との出会いが大事です。いろいろなところに出ていって、見たり、聞いたり体験したりをすることをオススメします。