カイロプラクター〜山谷敬子さん〜子育て中のママさんたちの疲れを癒し、幸せになる手助け!
カイロプラクター、子育て中のママさんたちの疲れを癒し、幸せになる手助け!
2019版・BLOOMメンバーへのインタビュー企画」今年のインタビュアーは池内詠子。フリーアナウンサー・司会者として様々なジャンルの方々にインタビューをしてきた私、キャリアコンサルタントとしても多くの方々に話を聴いてきた。そんな私が、働く女性たちに仕事の話はもちろん、生き方、家族、心の声、夢、リアルな本音に迫ってみる。
敬子さんとはこれまで数回WFCで顔を合わす機会があった。だが、彼女の話をじっくりお聞きするのはこの日がはじめてだ。
「どんなことを聞かれるのだろう?」としきりに心配する敬子さん。学生時代の話からうかがってみた。
第12回 カイロプラクター 山谷敬子さん
敬子さんは奈良市都祁のご出身。中学時代は陸上部。バレーをしていたお母様の影響もあり、本当はバレー部に入部したかったという敬子さん。最初に見学に行った際、回転レシーブをしているのを見て怖くなり、陸上をすることになったんだそう。高校では憧れのバレー部に。ダッシュ力を活かし、どんな球でも受ける敬子さんではあったが、結局、回転レシーブは怖くてできなかったという。
当時を振り返り、「スポーツがしたいという思いが強かったわけではなく、たまたま運動神経が優れていて、苦労なくスポーツができてしまったというだけだった。」と語る。「ただやんちゃでおてんばなだけでした。」と照れ臭そうに笑う。
そして敬子さんはごくごく普通の女子大生に憧れ、将来はヒールを履いて通勤するごく普通のOLになりたいと思っていた。大阪で短大の英語科に進学、お化粧をし、女の子ぽいファッションで通学した。都祁で育った敬子さんには刺激的な大阪での女子大生時代だった。
普通のOLになりたい!
就職先を考えるときに迷いはなかった・・・普通の事務をしたい!
ところが周囲の友人たちが口を揃えて『あんたには向いていない!』と言ったんだそうだ。都祁に戻り、お父様が探して来たところで貿易事務の仕事に就いた。念願の事務職、しかも短大で学んだ英語を活かすこともできた!
結局半年で辞めた・・・。面白くなかったのだ。お父様にはけっこう怒られたという。
20歳の敬子さん”やりたいことを見つけなければいけないな。”とこのときはじめて思った。いろいろ経験することが大事ではないかと考え、フリーターで様々な仕事をしてみようと思った。携帯電話屋さんで働き始めてすぐ、自分には接客業が向いていることを確信。フリーターにも関わらず、たった半年で店長になってしまった。
フリーターを辞め、ドコモショップに正社員で就職。ここでもたった2年で店長に抜擢された。ドコモショップでは最年少の23歳での店長。あまりの忙しさに激やせはしたものの、仕事は楽しくて約5年間勤務した。
結婚したのは26歳のときだ。ドコモに入って間もない頃、馴染みのお客さんがコンパを企画、そこでご主人とはじめて出会ったそうだ。出会いの翌日にご主人から電話があり、幾度かご飯を食べに出かけ、何度かデートを重ね結婚。退職し、派遣でドコモショップの他店舗で仕事を続けた。やがて妊娠、臨月まで仕事を続けた。
出産、そしてカイロの資格
30歳で女の子を出産、続いて33歳で男の子を、35歳で女の子に恵まれた。もともと子どもはいらないと思っていたそうだが、自分が3人きょうだいであることもあり、一人産むと、その子にきょうだいをを作ってあげたくなったんだそうだ。
2人目の男の子を出産した直後、敬子さん曰く“全身ぎっくり腰”のような状態になってしまい。そこからカイロの先生の元に通うようになっていた。専業主婦で子育中心の日々だった。37歳のころ、自宅でできる仕事はないかと考えるようになっていた。ヨガ、ネイルなど思いを巡らせ、自分が施術を受けたカイロの資格を取りたいと考えた。
3番目のお嬢さんを連れて、カイロ事業セミナーを受講し資格取得。そのときに“100人触れば骨が見える!だからまずは100人に施術させてもらいなさい!” とアドバイスをされ、自宅でママ友さんたちに施術を行うようになった。”3ヶ月かけて100人を!”と目標を立て、見事3ヶ月後に目標の100人を達成。そして、初めてお金をいただいて施術をした。目には見えない自分の”技術”に対し、お金を払ってもらったことへの責任と、緊張でいっぱいだったんだそうだ。
翌年の4月から保育園にお子さんを預け、自宅を中心に活動し始める。三宅町の子育て広場に自ら営業に赴き、ボランティアでいいのでママさん達の身体のケアをさせて欲しいと申し出たところ、健康の話などのプチ講座をしたり、体操を教えたりという活動ができるようになった。するとそれを受けたママさん達が自宅のサロンにも来てくださるようになり、徐々に患者さんが増えていった。
起業、ママさん達を幸せにしたい
スタートから4年目を迎える頃、天理の後藤澄惠先生のところに所属しながら活動することの認可をいただき、以前から気になっていたWFCに話を聞きに来て登録。
“あなたのまちの施術院”所属のカイロプラクターとしての活動しながら、”癒しレディースカイロKei”を立ち上げた。
現在、生駒や堺でも定期施術会を開催。奈良市や大和高田市、広陵町などで、ご自宅へお伺いする出張施術も行っている。天理市の子育てサロン(サロンドキッズ)や、奈良市の子育て広場(ノル)でもママさん達へのケアをしている。
子育て中のママは「自分が頑張らないと!」という思いがいっぱいで、自分の体がしんどくてもケアができていないのが現状。自分の体が楽になると、子供にも優しくできることを感じて欲しいと敬子さんは願っている。しかし、実際には、ママさんたちの中には、子どもを誰かに預けてまでケアをすることに負い目を感じている方も多いと語る。
敬子さんの願いはただ一つ・・・ママさんを助けたい!「私の施術を受けてくれている人はまだラッキー!500円の体験レッスンは受けられるけど、専業主婦で月々決まったお小遣いでやりくりしているママさんたちはそれ以上の施術を受けられない・・・。心のケアをする専門家の先生たちと連携を組み、体のケアを進めたい。そのために、とにかくケアができる人を育てたい!」と考えている。「カイロプラクターを増やしたい、予防医学を奈良県に広めたい、でも1人でママさんたちを助けるには限界がある・・・。」と話す。
管理栄養士さんたちとの連携の必要性も感じている。子育てで忙しすぎるママさんたちの食生活のクオリティが悪すぎるからだ。核家族化が進み、誰もママさんたちのご飯を作ってくれる人はいない、自分はこれでいいか、とつい粗食になりがちだ。疲れた体に、不十分な食生活では健康には程遠い。
敬子さんの三番目のお嬢さんは来春から小学生になる。そろそろ自分の店、サロンを持ちたいというのが彼女の夢だ。自分の本拠地を構え、安定した活動を行なっていきたいと願っている。
山谷敬子さんリンク
ホームページhttps://iyashi3939.jimdofree.com
Facebookhttps://www.facebook.com/iyashichiro
Line@ プチ健康情報不定期発信中 お得なクーポン有り
お問い合わせや施術申し込みはこちらからhttps://line.me/R/ti/p/%4nfe0587y
池内後記
おそらく奈良県唯一であろう0歳児に特化した天理のベビーサロンでも、施術を行っている敬子さんは、国の子育て支援の不十分さを目の当たりにしている。子育て支援に関わる人は多い。そのひとりひとりが懸命にそれぞれの分野で子育てサポートに日々奔走している。子育てを終えた私も、何か自分にできることはないのかと考えることは多い。敬子さんの活動をこの文章を通して多くの方に知ってもらいたい、と感じた。
ちなみに・・・優しいご主人は敬子さんの活動を黙って見守ってくれている。週末には農作業をし、家族のために野菜作りをしてくれているんだそうだ。