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山口まゆみ

行政書士・FP・終活カウンセラー

行政書士・終活カウンセラー・ファイナンシャルプランナー〜山口まゆみさん〜親なきあと相談と障がい者就労支援も!

行政書士・終活カウンセラー・ファイナンシャルプランナー、障がい者支援、就業先への橋渡しも!


2019版・BLOOMメンバーへのインタビュー企画」今年のインタビュアーは池内詠子。フリーアナウンサー・司会者として様々なジャンルの方々にインタビューをしてきた私、キャリアコンサルタントとしても多くの方々に話を聴いてきた。そんな私が、働く女性たちに仕事の話はもちろん、生き方、家族、心の声、夢、リアルな本音に迫ってみる。

今回は行政書士の山口まゆみさん。

どうして行政書士を目指したの?『子どもの頃は警察官に憧れていたんです!』 なぜ、警察官に? そしてそれがどうして行政書士さんに?

藤田まことさんの刑事物 “はぐれ刑事純情派” という番組を覚えていらっしゃるだろうか? まゆみさんは子どもの頃、この番組の大ファンだった。ドラマのように、人情味のある警察官になって街の人たちを助けたい!それがまゆみさんの夢だったのだ。

第16回 司法書士・行政書士やまとみらい法務事務所  山口まゆみさん

中学生になった時、先生に “将来、警察官になるためにはどうすればよいのか。”と相談した。先生は “とりあえず法律を勉強したらいい。” とアドバイスした。まゆみさんはここから法学部を目指すことになる。

高校生のまゆみさんは映画が好きな女子高生。奈良市にまだ映画館があった時代。学校帰りにジャンルを問わずたくさんの映画を観た。

そして第一志望の大学に見事合格!しかし司法試験を受けることなど全く頭にはなく、彼女は警察官になりたいという一心で採用試験を受ける。

しかし夢は叶わなかった。

大学卒業、郵便局勤務からキャリアスタート

当時は就職氷河期。これまで特に警察官に興味がなかった学生たちも、安定を望みたいというだけで採用試験に集中、採用試験は例年にない高倍率だった。

子どもの頃からの夢を打ち砕かれたまゆみさん。とにかく地元の人々に関わる仕事がしたかった。手紙を書くことも好きだったこともあり、地元密着で安心感のある郵便局員として社会人のスタートを切った。

ここで、まゆみさんはご主人と知り合う。そこから約5年に渡り、彼女は東大阪の郵便局で働いた。
奈良の出身だった彼女は、将来の結婚を考えた時、子育てをしながら奈良で仕事が続けられるようになればいいな、と思い描くようになった。
ちょうどその頃、あるフリーペーパーが目に留まった。行政書士として、育児をしながら自宅で開業して働く女性のことが書かれていた。まゆみさんには、その女性がキラキラ光り輝いて見えた。
これだ!自分もこの人のように行政書士になれば、奈良で子育てをしながら働ける!

行政書士に!

そこから資格取得の勉強を始め、見事、平成17年度の行政書士試験に合格
28歳で結婚し、その翌年司法書士事務所に入所した。

平成25年に行政書士として登録。起業・営業許可の相談、そして終活全般の相談に対応している。
さらに、代表司法書士とペアを組み、定期的に地域の方の困りごとを聞こうという無料相談会を開催するようになった。この無料相談会は、誰も来なくなったら止めようという気持ちで始めたのだが、もう開始から6年ほど、回数にすると60回をこえるものとなった。
起業を目指す方が増えているものの、知識をしっかり持つことなく、事業に必要な許可や届けを出さずに営業していたり、書面を取り交わさず取引をしたりするなど、大きなトラブルに巻き込まれる事例を見てきたという。そんな方々のためにも、みんなが苦手とするジャンルでお手伝いができることは多いといつも感じている。
『気がかりがあれば、自分で勝手に判断せず、トラブルに巻き込まれたり、事が大きくなってしまう前に気軽に専門家に相談に来てほしい。』とまゆみさんは言う

 

 

 

障がい者支援

7年ほど前、障がいのある人の就職の難しさや、作業所等での収入が低い事実にショックを受けた。以来、少しでも自立へのサポートができればと、研修を受講。障害者就業・生活支援センター所属のジョブサポーター(障がい者就労支援員)として、一般就職を希望する障がいを持つ方の実習に同行、就業先との橋渡し、自分の得意不得意を知り就職へつなげていくお手伝いをしている。

行政書士として登録し仕事を始めたのも、いつか障がいのある人の自立できる仕組みを作りたいという想いがあってのこと。行政書士として色々な業種の方との人脈を作り、人と人とをつないだり、奈良の会社やお店のサポートをして事業を活性化すれば、障がいのある人や出産育児で仕事を一旦離れた女性の仕事や雇用を生み出し、活躍の場を作ることができるのではと考えたからだという。

そして、引きこもりや障がいの子どもさんを持つ親御さんのための、親亡きあとの相談窓口“あかるいみらい準備室”の活動も、彼女のライフワークだ。きっかけは障がいのあるお子さんをもつ親御さんの「将来についての漠然とした不安を相談できる窓口があれば・・・」という言葉だった。2017年2月に窓口を設立し、以来、個別無料相談や、親亡き後をテーマにした学習会の開催、障がいのある人の理解者を増やすための活動を続けている。

山口まゆみさんリンク

司法書士・行政書士やまとみらい法務事務所

司法書士・行政書士やまとみらい法務事務所Facebook

あかるいみらい準備室

あかるいみらい準備室Facebook

池内後記

私はふと思った・・・。
「あれ?まゆみさん、夢だった警察官ではないけれど、街の人たちのために働いているんじゃない?」
すると 「そうなんです! 息子が保育園の頃、“いつも相談会で困っている人の話を聞いてるママは街の人を助けるおまわりさんみたいやな。”と言ってびっくりしました!」
毎日忙しく駆け回るまゆみさんは、好きな映画を心置き無く鑑賞する時間は持てないが、小学校4年生の息子さんと“ドラえもん”などのアニメを一緒に観るという時間はまゆみさんにとっての楽しい時間なのだという。
子どもの頃に憧れた藤田まことさんのように困っている人たちの相談に乗り、人と人とを繋げようと奈良を駆けまわるまゆみさんの姿、息子さんには自慢のママなんだろうなと想像し、なんだか嬉しくなった。

プロフィール

山口まゆみ

行政書士・FP・終活カウンセラー

山口まゆみ

奈良県生まれ奈良県育ち。 大学卒業後県外就職をするも、奈良で転職・結婚出産を希望した際女性が働く場所が少ないことに愕然とし、在職中に一念発起し行政書士資格を取得。奈良を活性化して女性や障がいをお持ちの方が働ける場所や仕事を作りたいと、実務経験を積んだ後、平成25年に行政書士登録。開業に必要な営業許可申請や、会社法人設立、契約書等の書類作成業務等のほか、FPの知識を生かした終活に関するコンサルティング業務を行う。 平成29年2月、障がいをもつ子がいる家族のための「親亡きあと」相談窓口『あかるいみらい準備室』開設。プライベートでは空き家問題や、障がい者就労支援に携わる等、多方面で活動中。

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聞き手

池内詠子

司会者・キャリアコンサルタント・講師

池内詠子

お天気お姉さんからキャリアをスタート、子育て期を経て司会者として復帰。話し方の指導、コミュニケーション強化の指導をはじめ、キャリアコンサルタントの資格を取得。二人の娘たちはすでに社会人。これからは働く女性たち、ママたちを応援していくのが夢です。表情や話し方、声の出し方で損をすることがないよう、レッスンしています。自信を持って、仕事をし、地域に関わり、子育てを楽しみながら社会で輝く存在になってもらえるようサポートをしていきたいと思っています。趣味は自然の中で、緑の中で過ごすこと。山歩きをしたり、里山の風景を楽しんでいます。美術館を巡ったり、おしゃれ談義をすることも好きです。

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