【「自分らしい仕事」にたどり着くまで】育児休暇の前例がないと言われ、仕方なく臨月まで働いて会社を退職

短大は資格が取れるところにと思っていました。なんの資格を取ろうかと考えた時に自分は料理が好きだったので、栄養士の資格がとれる短大に進学しました。
卒業の頃は、まだバブルがはじける前だったので、学校を出て栄養士になる人はほとんどいませんでした。
私も短大を卒業し、料理とは関係のないところでOLとして働いていました。
結婚当初は旅行会社で働いていて、ずっと働き続けたいと思っていました。そこで、育児休暇をとって復職を希望したのですが、その旅行会社は創業間もない会社で、育児休暇の前例がないと言われ、仕方なく臨月まで働いて会社を退職しました。

二人目もすぐにできたので、仕事からかけ離れた生活をしていましたが、料理が好きで、飲食店を持ちたいと漠然と思っていました。

ただ、飲食店を持つのは、子育て中には無理だと思いました。子どもが小学校に行きだしてからは、飲食関係の仕事を経験しようと思ってパートとして、スーパーのお惣菜部門で働いたり、小学校給食の調理員や、老人ホームの調理士兼栄養士として働きながら調理士の免許を取得しました。

【独りで立つまで】大病をきっかけに自分の好きなことをやってみようと決意

ずっと料理関係のパート勤務をしていたのですが、大病をしてしまい、その時に自分を振り返り年齢のことを考えた時に残りの人生は自分の好きなことをやってみようと思いました。
そこで、奈良の中に人脈を広げようと思って、いろいろなところに顔を出すようになりました。その中の一つ「奈良のママたちが仕事をつくる会〜ナラマーシカ」と出会ったことが私のターニングポイントでした。

同じナラマーシカに所属していた鬼木さんから「COLORの親子絵本料理教室をやってみないか」と言われ料理教室の講師をはじめてやりました。
その後は、料理を教えるより、提供する出張シェフやワンデイシェフを中心に仕事をしていたのですが、体力的な問題や、店舗を構えてやるのとは違い、ロスが出てもカバーができず、経営的にも体力的にも厳しくなり、奈良市高畑町に拠点を作ったことをきっかけに料理教室にシフトチェンジをしました。

【仕事の秘訣】「好き」を大事にすること

仕事の秘訣は「好き」を大事にすることですね。今まで、パートで働いてきた中で、自分がこんな風にしたらいいのにと思っていても、思い通りにすることができないジレンマを経験してきました。この年令で、また、一から組織に入ることは考えられません。例えしんどくても自分の好きなようにできるのが独立して仕事をする魅力だと思います。

一日のタイムスケジュール

7:30 起床
7:30-8:00弁当作り
8:00-9:00　娘送り出し　洗濯、・家事
9:00-10:00　移動・出社
10:00-11:00　教室到着・準備
11:00-14:00　レッスン
14:00-16:00　片付け、LINEなどの返信、事務仕事
16:00-18:00　移動・買い物等
18:00-20:00　帰宅・夕ご飯の用意・家事
20:00-24:00　食事・子どもの食事の用意
24:00-2:30　食事を作ったり片付けたり、お風呂やレッスンの準備、パソコン作業等
2:30　就寝

「これから何かをやってみたい」という方に伝えたいこと

自分の興味のあることは何でも吸収するようにしています。細々でもいいので、好きなことをずっと長く続けていけるようにしたらいいと思います。仕事をする時は、人脈を広げることがいいですよ。私は、いろいろな人と出会ったことで、コラボの話や仕事の話をいただきました。