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きょうもと かおる

京本 薫

おひとり起業アドバイザー

あなたの起業をサポートする京本薫さん〜ビジネスのチャンスの芽となる種まきのスペシャリスト!

起業をサポートする、ビジネスのチャンスの芽となる種まきのスペシャリスト


2019版・BLOOMメンバーへのインタビュー企画」今年のインタビュアーは池内詠子。フリーアナウンサー・司会者として様々なジャンルの方々にインタビューをしてきた私、キャリアコンサルタントとしても多くの方々に話を聴いてきた。そんな私が働く女性たちに仕事の話はもちろん、生き方、家族、心の声、夢、リアルな本音に迫ってみる。

京本薫さんとは、2019年4月に“シェアオフィス会員交流ランチ会”で初めて会った。黄色いワンピースがよく似合う、元気で活発な女性、という印象を持った。

来春には奈良を離れ、千葉に戻ると聞いていたので、今後のことも伺ってみようと思っていた。この日はまた別の黄色い装い。よく似合う!ところが、以前は全く明るい色は着ていなかった、目立たぬようにしていた・・・と意外な話が飛び出してきた。

第4回 おひとり起業サポーター・京本薫さん

インタビューを行った日、WFCのテーブルには、夏休み向けのイベントで子供達が作成した瓶詰めのハーバリウムが置いてあった。瓶の中に貝殻や砂が入っている。薫さんも私もそれを手に取り、眺める。お子さんと共にそのイベントに参加していたお母さんから“ハーバリウムだけれどオイルではなく水なんですよ。”という解説を聞き、「へぇ〜。」と私。しかし薫さんは「水?どうして砂が動かないの? なるほど、ポリマーが入っているのね。」と。すかさず、私は「薫さん、理系なの?」と尋ねてみた。「そう、理系!学研の科学と学習って雑誌があったでしょ、学習は途中で止めちゃった!」

 

学生時代

薫さんの中学時代、学校は荒れていた。窓ガラスは割れ、非常ベルが鳴り響くこともしょっちゅう。薫さんもその頃は反抗期、先生たちに反発する気持ちもある中学生だった。

そんな薫さんも中学3年の頃には落ち着いていた。選んだ進学先は理系の私立高校。女子生徒は少ない学校だ。そもそも薫さんは女子特有の関係が苦手、友達と一緒にトイレに行くなんて面倒なことは嫌だった。周りに流されず、自分の意思で行動する薫さんは、女子が多いところは向かないと感じていた。そして好奇心旺盛で科学が好きな薫さんに、ぴったりの理系高校だった。

先生方は女生徒を大切にしてくれた。だが、薫さんはちょっぴり先生を試すようなことをしていた。校則でソックスは決まっている、にも関わらず、わざと校則違反のソックスを履いて通学した。どこまで許されるのかを確認したかったからなんだとか。薫さん曰く “境界線をはっきりさせたかったの。ちょっとしたゲーム感覚もあったかな。”

なんと、高校1年の時のクラスメートが今のご主人なんだそうだ。入学式の写真撮影で隣になり、映画を観に行った。(ちなみにビルマの竪琴)そしてなんとなく付き合うようになった。

SEとして就職、結婚、ブログスタート

内部進学で大学へ、理工学部だ。化学を専攻。石油の代わりになるものとして石炭を液状化し石油の代わりにならないかを研究。

大学を卒業し、製薬会社でシステムエンジニアとして働き始める。薫さんは研究職を希望していた。当時はバブルの時代で売り手市場とはいうものの、4年制大学を卒業した女子が自宅から通える研究職を探すのは困難だったそうだ。研究職を身近に感じられる製薬会社で、初めて女性の採用を行うと聞き、ここに決めた。女性第一号のSE。そのため、25歳で結婚した後も、仕事を続けることができたんだそうだ。

しかし、30歳の頃、先輩が上司に薫さんを抜擢するよう推薦してくれるが、女性という理由だけで却下された。女性であることだけを理由に受けた初めての差別、女性初採用というのは表向きのPRだったのか、と感じた。男性社会に立ち向かうよりは別の道を探そうと思ったんだそうだ。ちょうどその頃、家を新築し、通勤が大変になったこともあり、退職した。

退職して2週間後、妊娠が発覚!30歳で長男出産。しばらく専業主婦として過ごした。“化学もそうだけど、子育ての中で変化を見るのが好きなのかな。”と薫さん。続いて35歳で長女を出産。

息子さんが3歳の頃、子育て中の楽しみとして、スクラップブッキングを始めた。本で学んだり単発の教室に通って学んだそうだ。

この頃、薫さんはブログを始めていた。20年も前、まだブログが珍しかった頃からだ。ある方からカメラを譲り受けたことがきっかけで、家の新築の様子、息子さんの成長記録、そしてスクラップブッキングのことをブログに書いていた。そしてこれが雑誌に掲載された!メーカーからデザインを依頼されることもあったんだそうだ。

奈良へ、パソコンスキルを活かし起業

そんな頃、ご主人が奈良に転勤になった。2011年、薫さんは奈良へ。子供の頃にお父様の転勤が多かったこともあり、転居することに抵抗はなかった。

奈良に来て、1年ほどしてから、スクラップブッキングを指導しようと試みる。

ところが、あれほど千葉では人気のあった薫さんなのに、奈良では全く人が集まらない。ハンドメイドマルシェに出店もしてみた、それでも集まらない。公民館も貸してもらえなかった。

なぜだろう?と悩んだ。疎外感を感じた。普通にしてなきゃいけない、目立っちゃいけない、と思い、PTAでも発言することは控えていた。

ハンドメイド作家としての起業に必要な知識を得ようと、プチ起業セミナーに通ってみたが、学ぶものはなかった。別の起業入門セミナーでようやく気付いた!「そうだ!私はパソコンが使えた!

そこでパソコンのスキルを活かし、事務代行業からスタートした。需要はあった。売上を伸ばしている人たちの事務の代行を請け負いながら、事業のやり方を裏側からみていた。

そして薫さんは自分を取り戻し始めていく。黄色やオレンジの洋服を着始めた。人の目を気にせず、誰よりも一番に質問するようになっていった。

 

ビジネスの種

ビジネスを学び始めた頃、『起業初期は、頼まれた仕事は“はい”か”YES”で受けろ!』と教わり、薫さんもそう心がけていた。ところが次第に薫さんは、自分で何かを主導してやっていくのではなく、人が薫さんに求めることに乗っかっていくほうがうまくいくのではないかと感じ始めた。能動的に動くのではなく、受動の方が向いていると気付いたのだ。

一見無鉄砲に見えるかもしれないがたくさんの種をあちこちに撒く、芽が出るものもあれば、全く反応しないものもある、花が咲くこともある。薫さんはいつも妄想をしている、シュミレーションをしている。ひらめいたら、種を蒔く。時には種が多すぎる?と思うこともあるんだそうだ。

薫さんが撒いた種に、人が反応する。人が集まる。さらにそこからまた発展していく。そもそもその種に薫さんは執着していない。彼女はあくまでもビジネスのヒントを提供している側なのだ。

「でもね、このやり方に飽きたら辞めるかも・・・。パートで働くことに興味あるんだ!やったことないから。」と薫さん。私がびっくりしていると、こう続けた、「女はよくやっていると思うの。ご主人の転勤であちこち行っても、適応してるでしょ。女性はしなやかよね。しなやかな女性の生き方を応援していきたいのよね。」

薫さんは“おひとり起業アドバイザー”として、ウェブを使った集客のアドバイス・集客につながる写真の撮影などを行なっている。彼女のこれまでの経験を活かしたサポートは一人で頑張っている起業家の心強い見方だ。

来春には娘さんの高校進学に伴い、千葉に戻る。WFCのメンバーが関東で活躍できるようによろしくね、と言うと「それもいいわね〜。」と。

 

京本薫さん・ブログ https://ameblo.jp/bird-kyo/

 

 

池内後記

女性起業家たちに向けて薫さんは「みんな起業したくて起業したんでしょ。なのに中途半端なことをしてるから、ママ起業はままごと起業って言われるんだよ。」と。

学生時代、靴下のロゴにこだわっていた薫さんは、境界線を知りたくて、校則に立ち向かっていた。今もその姿勢は変わらない。境界線ははっきりさせたい。つまり起業するなら、きちんと取り組むべきだ、と毅然と話す。

薫さんが蒔いた種、それをビジネスに活かすかどうか、それはその種を拾った人にかかっている。種を拾った方には薫さんがしっかりサポートをしてくれる。

さぁ、薫さんは千葉でパートで働くだろうか?これからも薫さんから目が離せない。

プロフィール

京本 薫

おひとり起業アドバイザー

京本 薫

京本の経験と紹介力で、あなたのおひとり起業をサポートします。
ブログ歴20年以上、製薬会社のSE8年。起業3年足らずで1300名を集客。
趣味は写真と旅行とスクラップブッキング。
https://www.instagram.com/kaoru_kyomoto/
https://www.instagram.com/nuidori_kaoru/

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聞き手

池内詠子

司会者・キャリアコンサルタント・講師

池内詠子

お天気お姉さんからキャリアをスタート、子育て期を経て司会者として復帰。話し方の指導、コミュニケーション強化の指導をはじめ、キャリアコンサルタントの資格を取得。二人の娘たちはすでに社会人。これからは働く女性たち、ママたちを応援していくのが夢です。表情や話し方、声の出し方で損をすることがないよう、レッスンしています。自信を持って、仕事をし、地域に関わり、子育てを楽しみながら社会で輝く存在になってもらえるようサポートをしていきたいと思っています。趣味は自然の中で、緑の中で過ごすこと。山歩きをしたり、里山の風景を楽しんでいます。美術館を巡ったり、おしゃれ談義をすることも好きです。

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