「おとなかわいい」ハンドメイド作家〜吉田成美さん
「梦ファクトリー」主宰・おとなかわいいハンドメイド
「BLOOMメンバーへのインタビュー企画」今年のインタビュアーは池内詠子。フリーアナウンサー・司会者として様々なジャンルの方々にインタビューをしてきた私、キャリアコンサルタントとしても多くの方々に話を聴いてきた。そんな私が、働く女性たちに仕事の話はもちろん、生き方、家族、心の声、夢、リアルな本音に迫ってみる。
このインタビューは3月25日、成美さんのサロンにお伺いして行いました。真っ白な空間、白のインテリアが心地いい。可愛い、とにかく可愛い作品がディスプレイされている。
第40回 梦(ゆめ)ファクトリー主宰 吉田成美さん
成美さんのハンドメイドのルーツ、それはおばあちゃん。おばあちゃんは元は庄屋の娘さん、お稽古がお好きで、足踏みミシンを使ったり、庭先にゴザを敷き、ご近所の方に手芸を教えておられたそうだ。
子どもの頃からハンドメイドが得意
成美さんは幼稚園に行くまではおばあちゃんとおばさんと過ごすことが多かった。ゴザに一緒に座って、運針の練習を2、3歳からしていたという。
小学校に上がってからは、お菓子作り、お料理、そして縫い物もするようになっていた。小学校では手芸部、中学では吹奏楽部に所属、高校では美術部に所属していたが 絵は苦手だった。高校の先生は今の成美さんを見て、不思議がっておられるという。
保育士に
お母様が小学校の教員だったこともあり、敷かれたレールにそのまま従い、短大の幼児科へ進学、ピアノも踊りも、幼稚園の先生になること前提でお稽古に通っていたそうだ。卒業後、保育士に。保育園に3年勤めて結婚、結婚後にさらに1年勤めた。
ご主人とはお見合いなんだそうだ。いまだになぜ結婚したかわからない!と成美さん。気がつけばいつの間にか、お兄様の後輩だったご主人と22歳でお見合いをし、1年後に結婚、ご長男を出産。
お母さんの立場になって子どもに接したいと思っていたのに、生後半年で仕事がしたくなってしまった。とにかく仕事がしたいという思いで、元の職場に戻った。隣の部屋に自分の子どもがいる状態での勤務、このことが息子さんににストレスをかけてしまい、1年で退職し、専業主婦となった。
それからは、子どものおもちゃやグッズなど、いつも何かを作り続けていたそうだ。
ご長男が4歳の時に櫻井に引っ越してきた。
お稽古場をスタート
フリーマーケットが開催されているのを知り、自分で作ったトールペイント作品を出してみた。まだトールペイントがさほど流行っていない時代、トールペイントのものを出せば売れる時代だった。
教えて欲しいと言われ、最初は驚いたがお稽古場をスタート。習いに来てくれる人が次第に増え、お稽古場が情報交換の場にもなっていった。20年以上前、まだ自宅サロンという言葉もない時代のことだ。
その後、田原本町の公民館で生涯学習の講師として、トールペイント・手作り雑貨(2時間完結)を週に一度、指導するようになる。これは20年に渡り続いている超ロングラン教室だ。
成美さんのハンドメイドは
・コラージュデコ(認定講師)
・レジンアクセサリー
・着物ドールルリウム認定講師(令和2年3月フランス出展)
・トールペイント(梦ファクトリーオリジナル)
・和紙アクセサリー(梦ファクトリーオリジナル)
・リボンクラフト
・リメイクドレス(子ども服を小さなドレスにリメイク)
・リハビリクラフト(梦ファクトリーオリジナル)
・パルミ(パールを工具で留める手法)を使ったアクセサリーや小物
・インアリウム
子ども向け教室もある、お母さんやおばあちゃんと一緒に参加してもらう教室もあるそうだ。「こんな材料でこんなものができるんだ。」ということを知ってもらいたいという。パーツ選びからするので時間がかかるが、それゆえ出来上がりはみなそれぞれのものとなる。
大人も子どももキットは一切用意していない。また、認定講師として講師の養成も行っている。
手芸の世界は次から次へと新しいものができて、進化し続けているという。「もっともっとみんなに手芸に興味を持ってもらいたい、そして楽しむ時間を過ごしてもらいたい。かつ自分が楽しめて、心が喜ぶ時間を持ちたい。」と成美さん。どの作品にも共通すること、大事にしていることは「おとなかわいい」、大人の可愛さをこれからも作品に表現し、常に新しい作品を作り出していきたいと語ってくれた。
ものづくり=こころがよろこぶ!たくさんの人に ”こころよろこぶ” 時間をすごしてほしい!クラフトでこころもからだも元気になってもらいたい! と活動を続けている。
吉田成美さんリンク
池内後記
真っ白な成美さんのサロン、その中に夢のような作品たちが飾られていた。リボン、キラキラ、パール・・・手に取るとおもわず「かわいい!」 手がける作品の中に使われている手法がどんどん増えているという。常に新しいものを取り入れ、作品を作り出そうとしている成美さんは進化し続けているイメージ。かわいいものに囲まれているが、その行動は「かっこいい!」