セラピストとして、市民団体の代表としても活躍〜村上晃子さん
「青空・アロマ」主宰 「ハナまな」代表
「BLOOMメンバーへのインタビュー企画」今年のインタビュアーは池内詠子。フリーアナウンサー・司会者として様々なジャンルの方々にインタビューをしてきた私、キャリアコンサルタントとしても多くの方々に話を聴いてきた。そんな私が、働く女性たちに仕事の話はもちろん、生き方、家族、心の声、夢、リアルな本音に迫ってみる。
WFCの通りに面したベランダにバラの鉢植えがあった。WFC代表の栗本さんが「このバラは村上さんからいただいたものでね、WFCにとってはとても大切なバラなの。」と聞いたことがあった。
第37回 メディカルアロマ・セラピスト 村上晃子さん
橿原のご出身。大学では国文科に籍を置き、お友達の皆さんと旅を楽しんでいた学生時代。
卒業後、生命保険会社に2年弱ほどご勤務、その後、お父様の会社のお手伝いをしばらくしたのち、橿原アルルの管理事務所で事務員として3年仕事をした。
お見合いで出会ったご主人と30代半ばで結婚。結婚後しばらくは愛知県豊明市で暮らし、息子さんをご出産。その後ご主人の転職に伴い、橿原へ戻ってきた。
生命保険会社に勤務していた時代のお仲間が、乳がんを患い脳に転移、ホスピス病棟にお見舞いに行ったことがあった。ホスピスは命の宣告をされた方が入るところである。室内は大変居心地の良い空間で、飼っていたハムスターもいたという。しかし言葉でのコミュニケーションができず、ご家族のサポートで五十音のボードを使用し会話をした。介護の大変さを目のあたりにし、晃子さんはメディカルアロマを学びたいと思うようになった。
ちょうど、何か資格を取ろうかと考えていたタイミングだった。どうせ学ぶなら、持病のある方に向けて役立つ資格をと考え、メディカルアロマの学校へ通い始めた。
メディカルアロマの資格を取得
週に2回ほど、約3年通い、IFPA (イギリスの国際資格)を取得した。資格取得後、WFCに登録、女性向け開業セミナーを受講し、サロンを開業。
サロンの名称は「青空・アロマ」。サロンで使用しているアロマはモンサンミッシェルの精油。90分の全身トリートメントが人気メニュー、ヘッドマッサージもある。アロマを使ってセミナーを開き、手作りアロマ、トリートメントの仕方などを指導している。
療養病棟に入院している方にアロマケアを施した経験もあるという。そして晃子さんがこだわっていることが、介護する方・される方に向けてのメディカルアロマを使ったサポートだ。精油の香りでホッとする、トリートメントを施すことでリラックスできる、家族の絆が深まるサポートをしたいと語る。
「ハナまな」の活動
一方、晃子さんは一昨年、橿原市で市民団体「ハナまな」を立ち上げた。栗本薫さんに「明るいおかんの作り方」のセミナーを企画し(栗本薫さんのインタビューはこちらから)チラシを作成したところ、“営利目的やからチラシは置けない。”と言われたことが立ち上げに繋がったのだ。
橿原市の男女共同参画課に「ハナまな」を登録し、セミナーの企画書を提出、橿原市との共催でセミナーを開催できるようになった。
橿原市の補助金で夏休みに開催している「子供が輝く、体験・学習セミナー」は子ども達が生活体験、自然体験を通して自己肯定感が高めるというもの。1年目、2年目と様々な取り組みを行ってきている。今年度は新型コロナウィルスの影響で補助金には応募せず、来年度で検討中。
これからの取り組み
今年度はサロンをひと休み、メディカルアロマについて学び直しをしていく。ハンドマッサージ等の活動は継続し、4コマアロマ等の発信も行っていく。4コマアロマはアロマセラピーを気軽に親しんで頂けるよう、4コマのまんがにして紹介しているもの。アロマセラピーの他、女性ホルモン・妊娠出産・育児・認知症・冷え等がテーマになっているそう。「青空・アロマ」のホームページ内で見ることができる。
村上晃子さんリンク
池内後記
「ハナまな」のお話を伺いながら・・・“晃子さん、コーディネーターですね!”と言うと、“いえいえ、私はアロマの人なので・・・。”と。そう言いながらも、3年目の今年は何をするのかという企画に対して、コーディネーターとしての審美眼と直感力で、あれこれ思案中の様子であった。今回のインタビュー掲載にあたり、連絡をしてみると、サロンはしばらくひとやすみ、ホームページで楽しい4コマアロマを発信しているという知らせ。サロンも、「ハナまな」も第二章に向けて準備中、再発進が楽しみである。