理学療法士・産後ママのからだケア からだペディア主宰 北浦ゆかり(きたうらゆかり)さん
産後の体ケアをしています。
妊娠・出産をするとお腹回りや骨盤底筋が弱くなり、マイナートラブルといって、腰痛や尿もれ、恥骨や尾骨の痛みが出やすくなるので、それのケアをしています。
具体的には、体の状態をみて、骨盤回りのズレを確認、その方にあったトレーニングを個別にお伝えしています。ママさんたちの中には、全体の筋力が弱い方などもいて、生活習慣のアドバイスやストレッチ、トレーニングを個別に行っています。
WFCで定期的に開催されている「からだカフェ」のメンバーである北浦さん。いつも明るく元気で、骨盤底筋の緩みなどで女性が抱える、人には言いづらいことも、北浦さんには、安心して相談ができます。トレーニングにピラティスを取り入れるなど勉強熱心で、知識の広さには驚かせられます。
【自分らしい仕事にたどり着くまで】「自分の辛かった妊娠・出産後の経験。同じ悩みの人の力になりたい。」
理学療法士として、病院の中や自宅への訪問などで、骨折した高齢者の方や脳梗塞の方のリハビリをやっていました。自分が妊娠・出産をした時にマイナートラブルを抱えて、恥骨、腰痛の痛みを抱えるように。いろいろ調べていた中でウィメンズヘルスを知り、勉強するようになり、痛みを克服することができました。理学療法士として学んだ運動学、生理学、解剖学などの知識とマイナートラブルの経験を通して、同じように悩んでいる人の力になりたいと思うようになりました。
【独りで立つまで】「赤ちゃんがいても学びたい!家族の助けで託児付き講座へ」
ウィメンズヘルスを勉強したくても子どもが生まれたばかり。授乳中の赤ちゃんを育てている身としては県外の学会などに行きにくく、どうやって勉強していこうかということに悩みました。
生後半年ぐらいで、授乳しながらでも、半日ならいけるかな〜?というところで、旦那さんに素直に話をしてみました。そうしたら理解をしてくれ、行かせてもらえることに。帰ってから聞いたら「泣いて大変だったよ。」と。子どもが成長してからは、半日だけの託児付き講習を選んで行くようになりました。
理学療法士として、高齢者と接することが多かったのですが、ウィメンズヘルスは若い女性が多いので、トレーニングの幅を広げるためにピラティスを習いに行ったりしました。産後間もない人にお腹の使い方が下手で、姿勢を良くしたら体も楽になるのにと思う方が多くいますね。
【仕事の秘訣】「一回一回を大事にする」
一回一回を大事にすることです。難しいのですが、痛みの原因がどこからきているのかをキチンと見られるように一回目の時に体の症状を見落とさないようにしています。その場ですぐ改善することがあれば、仮説通りに行かない場合もあります。そんな時は家に帰って、いろいろなシュミレーションをして、こうやればよかったと気づくことも。
私のモチベーションがあがるのは、お客様との触れ合いと、研修などで知識を得て、それを実践する中で、結果が出た時です。その場で結果が出せるようにがんばりたいですね。
一日のタイムスケジュール
6:30 起床・準備・朝食
7:30 出勤
9:00 パート
12:00 昼食
13:00 産後ケアの仕事
16:30 保育園へお迎え
21:00 子どもを寝かしつけ・就寝
「これから何かをやってみたい」という方に伝えたいこと
産後ケアの仕事をやるまえの不安や緊張の方が多くて、スタートしたら楽しいことの方が多かったです。私もスタートして手探り状態が続いていますが、これから何かを目指す人と一緒に面白いことがやれたらいいなと思います。