骨盤底筋を鍛えてトラブル知らずの快適ライフへ!〜北浦ゆかりさん〜理学療法士・女性のからだのトレーナー
骨盤底筋を鍛えてトラブル知らずの快適ライフへ!女性のからだに寄り添うトレーナー!
2019年度版・BLOOMメンバーへのインタビュー企画」今年のインタビュアーは池内詠子。フリーアナウンサー・司会者として様々なジャンルの方々にインタビューをしてきた私、キャリアコンサルタントとしても多くの方々に話を聴いてきた。そんな私が、働く女性たちに仕事の話はもちろん、生き方、家族、心の声、夢、リアルな本音に迫ってみる。
「尿もれがキーワードです!」WFCの周年パーティーで、私の隣にいたゆかりさんの自己紹介がこれだった。あまりにもインパクトのある自己紹介だ・・・「え?何?」 その日、彼女が取り組んでいることをチラッとうかがった。
第24回 理学療法士 北浦ゆかりさん
理学療法士なの?名刺を見ながら、尋ねると、病院に勤務していると話してくれた。
愛知県知多半島にある武豊町で育った。小学校時代は、お兄ちゃんにくっついて柔道をやっていたそうだ。中学に進学し、新体操部に入った。 団体でリボンとボールを、個人でロープとボールに取り組んだそうだ。高校でも引き続き新体操、県大会に出場もした。
進路を決める時期に理学療法士を目指してみようと決めた。
理学療法士に
進学した大学は新設の大学だったため、部活動というものがなかった。そのため、バイトに明け暮れた学生時代。
国家試験に無事合格し、勤務を始めた病院が奈良県御所市。初めての一人暮らしだ。1年目は病院内で、2年目から病院外、訪問で患者さんのリハビリにあたった。訪問の場合、患者さんからの情報のみで、患者さん全体の状況を把握しがたいことを感じ、3年務めて転職した。
次に勤務したのは、学生時代に実習で行ったことのある和歌山市内の病院だ。ここがなかなかハード、重症の患者さんが多く、心身ともに疲労していったという。
そして転職したのが、現在も勤務する奈良市内の病院だ。
結婚、出産
実は御所の病院に勤務している頃、3歳年上のご主人との出会いがあった。そのご主人と今から6年前に結婚、4歳になるお嬢さんがいる。そのお嬢さんの妊娠期・出産期にゆかりさんが経験したこと、これが彼女のいまの取り組みに繋がっていった。
腰痛に悩み、そして尿もれ・・・産後だから仕方ないと思いつつ、“ウィメンズヘルス”という名目でゆかりさんと同じ理学療法士や、ヨガの先生たちがやっていること、そこに興味を持つようになった。
理学療法士がやっているセミナーや、フランスのガスケアプローチ(注釈1)、産前産後の女性のからだについての学びを重ね、2017年に「からだぺディア」をスタートさせた。
からだぺディア
ところが創業して間も無く、お嬢さんと公園で遊んでいるときに、膝の半月板を損傷し、自由に歩くことができない状態になってしまった。痛くて動けない状態が半年も続いた。
動かないため、筋力の低下を感じていた頃、ピラティスと出会い、体幹を鍛えることの大切さを知った。そしてピラティスインストラクターの資格も取得した。
現在、WFCや平群の教室で、産後の女性を対象とした尿漏れ予防教室を開催している。妊娠出産で弱くなる“骨盤底筋” トレーニングで骨盤底筋を鍛えて、将来への不安をなくしていくための教室だ。
また、セルフケア講座・ピラティスレッスン、マンツーマンでのレッスンも行っている。
これからやりたいことは?と尋ねてみると「妊娠出産期の女性だけでなく、更年期のことまで知識を広げ、あらゆる世代の女性のからだに寄り添いたい。」と話してくれた。
「排尿・排便が快適でないと、幸せな生活は送れない。排泄は一生のもの。」とゆかりさん。なかなか、親しい友人にでも、おおっぴらにできない内容ではあるけれど、悩んでいる人は多いのが現実だ。
夢は・・・もっと勉強し、技術も身につけ、密かに考えている計画があるという。
そして、ゆかりさんは二人目のお子さんの妊活中でもある。お嬢さんの妊娠期・出産期には知らなかったことを現在のゆかりさんは身につけている。その自分の体がどう変化するかも観察してみたいのだと。
「骨盤底筋は、動かせば答えてくれるもの、イメージしにくいだけ、その代わり、セルフケアは一回覚えたら一生ものです!」
北浦ゆかりさんリンク
注釈1
ガスケアプローチとは・・・フランス人女医ベルナデット・ド・ガスケによって確立された、姿勢と呼吸から骨盤底筋群に働きかける身体的アプローチのこと。それにより、女性が一生を通して、尿失禁や骨盤底機能不全症の予防につながるという考え方。
池内後記
私は彼女の夢を聞いた。まだここには書けないけれど、必ず実現させて欲しいと思った。実現はそんなに遠い未来ではないように思う。タブー視しがちな話題ではあるけれど、とても重要なこと、あらゆる世代の女性たちの応援隊になるんじゃないかな?実際、ゆかりさんとのインタビュー時間内に、骨盤底筋についてあれこれ語り合った私たちでした。